9日午後、栃木・宇都宮市内の住宅街でクマ1頭が捕獲されました。
クマの目撃情報が相次いでいるのは、栃木・宇都宮市。
ターミナル駅にもなっているJR宇都宮駅の周辺です。
市によりますと、9日までの4日間に合わせて20件の出没情報がありました。
そうした中、9日午後、宇都宮駅から南に行った住宅街の中でクマが捕獲されました。
クマが発見された市内の住宅の敷地では、警察官が駆け付けて周りを取り囲む中、動物園職員が麻酔銃を撃って対応に当たりました。
午後3時ごろ、動物園職員が麻酔銃でクマを撃ち、その後捕獲されたということです。
クマが捕獲される2時間ほど前には、捕獲された現場の近くでクマが目撃されています。
クマが川を泳ぐように進んでいて、そのあと川岸の塀をよじ登り、さらにフェンスを越えて住宅街の方向へと立ち去っていく様子も確認されています。
宇都宮市内に出没したクマの出没情報を、地図を使って詳しく見ていきます。
この4日間で20件ほどの目撃情報があったということで、まず6日の土曜日。
宇都宮駅の北西に2件ほど目撃情報がありました。
その後、7日の日曜日に今度は駅から見て南西の方向、午前5時から午後11時ごろと、1日を通して複数箇所で重点的に目撃情報がありました。
そして8日になると東に移動して、2件の目撃情報。
こちらは中学校や市場などの近くだということです。
そして9日になって午前5時ごろ、宇都宮大学の近く、そして午後になってから住宅街の近くでクマが捕獲されたと。
合わせて20件ほどの出没情報があったということです。
榎並大二郎キャスター:
今回、特に市街地ということでより目撃情報も増えたんだと思いますが、これらの20件ほどで、問題は同一のクマなのかというところですよね。
遠藤玲子キャスター:
それについては同一のクマなのか複数のクマなのか、専門家に聞きました。
クマ研究の第一人者で茨城県自然博物館の山崎晃司館長(崎はたつさき)によりますと、「同一個体か別個体かの判断はなかなか難しい。同じ時期にかなり山から離れた宇都宮に2頭が一気に入ってくるっていうのは、想定としてはなかなか難しい。でも2頭入ってきてる可能性がゼロではないと思うので、親子みたいなクマとかオスとメスの組み合わせとか、いま交尾期なので、成獣の雄グマにとっては一番動かなくちゃ行けない時期」ということで、映像からは同一のクマか判断するのは難しいと。
ただ、2頭のクマが出没している可能性もゼロではないということでした。
山崎夕貴キャスター:
もしかしたらまだクマがいるかもしれないということで、住民の方はまだ不安な日々を過ごすことになると思いますが、今回捕獲されたクマに関しては、最初に目撃されてから4日ほど時間がたっていますが、これほど時間がかかったのはなぜですか?
遠藤玲子キャスター:
山崎館長いわく、市街地であることが捕獲を困難にしたのではないかと指摘しています。
山崎館長は「街の中のクマは山の中のクマとは違い、落ち着きがない状態になっているので、あちこち夜間から夜明け前後までにかけて移動してるので、追いかける方は相当難しいと思いますね。だからわなをかけてもすぐその場所から移動しちゃうんで入らないと思いますし、麻酔銃とか銃を撃つにしても、周りの安全が確保できる場所でクマが止まらないとできない」と話し、市街地なので落ち着きがない状態でクマが移動を続けていると指摘。
さらに、麻酔銃などの使用が制限されるため、捕獲が難しくなっているとも指摘しています。
榎並大二郎キャスター:
市内では公立の小中学校に加えて大学も休校になっている中で今回、1頭が捕獲されましたが、地元の住民の皆さん、これから行動の際、どういうことに注意が必要でしょうか。
遠藤玲子キャスター:
今後もまだ不安な日々が続くかもしれませんが、山崎館長は「クマの出没情報がある時は極力外出を控えて、遭遇してしまった場合はクマを驚かせたりしないように行動することが大事」だということです。
1頭は捕獲されたという情報が入っていますが、まだ複数頭の可能性もあるということで、引き続き注意してください。