世界的アスリートらがメッセージ
夏休みが明ける子どもたちに向け、元メジャーリーガーの松井秀喜さんなど世界的なアスリートらがコメントを寄せた動画が今、大きな話題を呼んでいる。

元メジャーリーガー 松井秀喜さん:
はっきりいって人をいじめると言うことはいちばんやってはいけないこと。誰かを攻撃すると言うことは。何の理由もないのに。お互いけんかをしているなら別ですけど、一方的に弱い者をいじめるというのは、そんなにダサいことはないですよね。はっきりいって。
これはいじめ撲滅を訴える団体が、動画投稿サイト・You Tubeで公開した映像。
元メジャーリーガーの松井秀喜さんや、車いすテニスの国枝慎吾選手らが、いじめで悩む子どもたちに対し、誰かに相談するよう呼びかけている。

車いすテニス 国枝慎吾さん:
いじめを見たりだとか、いじめをする方も含めて、それがいやな記憶としてこの時代を振り返ることにつながってしまう。
9月1日に子どもの自殺者数が急増
ゴジラ松井ら有名アスリートがいじめにNOと叫ぶわけ。
それは、夏休み明けの9月1日に急増する子どもの自殺にある。
SNSを使って無料相談を行うNPO法人には、子どもたちなどから通常の約3倍の相談が寄せられているという。

東京メンタルヘルス・スクエア カウンセリングセンター長 新行内勝善さん:
「自分の写真をばらまかれた」だとか「グループに入れてもらえない」とか。そういうのはもちろんありますね。

SNSでのいじめが増えている
多くの若者が使うSNS上では、いま、悪口や無視などといったいじめが増えているという。
女子中学生:
SNSで人の悪口をいったり、そういうのが学校で広まったり、自分の知らないところでちょっとひどいなと思う。
女子大学生:
(SNSでのいじめは)あります。画像の加工。アプリがあるから画像を編集したり・・・

こうした中、SNSを使った相談を受け付ける自治体は2018年ぐらいから急速に増えている。
大阪市は市立の学校に通う小中高生を対象に、LINEでのいじめ相談窓口を8月29日まで毎日開設。
更に、神奈川県で寄せられた相談の中にはこんな声が…
相談事例①:
事実と異なる噂がひろめられている
相談事例②:
いじめられている友人が平気そうに見えるが、本当はつらい思いをしているか心配
子どもの悩みをキャッチしきれないことに、親たちからは不安の声が。
高校生の子をもつ母親:
本人が隠す時代になっているので、なかなか防止できないんじゃないかなって。

中学生の子をもつ母親:
親としては干渉したいんですけど、いま、セキュリティーで(スマホに)カギをかけちゃったりしているので、見られないのが現実。
では、子どものSOSに気づいてあげるにはどうすればいいのだろうか。
東京メンタルヘルス・スクエア カウンセリングセンター長 新行内勝善さん:
子供たち自身が発信をする、誰かに言える力をつけていく、というか、それは学校だけではなく、家庭の教育でもできるといいかな、とは思います。
(Live News it! 8月27日放送分)