中東情勢の影響で石油由来の製品である医療用手袋や薬を入れる容器の値上げ・供給不足が発生していて、宮城県内の病院や薬局からも不安の声が上がっています。

記者リポート
「フィット感があり細かい作業には必要不可欠なこちらの医療用手袋ですが、ここにも中東情勢の影響が出ています」

300人以上の入院患者を抱える塩釜市の坂総合病院。

中東情勢の影響で、石油由来の製品である「ニトリルグローブ」というゴム製の医療用手袋が5月から、およそ3割値上げされました。

必要な数は確保できているということですが、病院経営には大きな痛手となっています。

坂総合病院看護部 渡辺一也副看護部長
「ニトリル(グローブ)が普段使い用に、カートとか作業する場所に備え付けてある。気軽に使えるようになっているんですが…」

この病院では1日平均8000枚のニトリルグローブを使うそうですが、注射などの細かな処置以外では、別のプラスチック製の手袋を使うなど、節約のためにルールを厳格化したと言います。

坂総合病院看護部 渡辺一也副看護部長
「現場の負担はかなりあると思います。必要な物品を揃えるためのコストはかかるので、国の補助とかがあると医療機関は正常な機能を維持できるのかなと考えています」

病院とともに医療提供体制を担う薬局にも影響が出ています。

こちらの薬局では、軟膏などを入れるプラスチック容器の入荷が滞っていて、特に100グラム用の容器は通常、発注から数日で届きますが、4月に発注した分が現在も届いていないということです。

つばさ薬局 清藤広史薬局長
「100グラムの容器が、残り3週間分ぐらいしか在庫がない状況。薬はあるのに患者さんにお渡しできないという不安にかられながら、日々、業務をしています」

薬局を訪れた人からも不安の声が聞かれました。

薬局を訪れた人
「入れ物がなくなって、薬を出してもらえなくなったら困りますよね」

各医療機関はそれぞれの立場で急場をしのいでいますが、自助努力には限界があり、抜本的な解決が待たれます。

仙台放送
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