特殊詐欺被害を未然に防いだとして、宮城県登米市のコンビニ従業員に、感謝状が贈られました。「コンビニサポートポリス」と連携し、対応にあたったということです。
感謝状が手渡されたのは、「ファミリーマート豊里町店」の従業員・小野寺茜さん(32)です。
4月21日午後、小野寺さんの勤務中、60代の女性が慣れない様子で、電子マネーカードを買いに来店しました。
ファミリーマート豊里町店 小野寺茜さん
「最初にお客様を見かけた時に、その電子マネーカードを見ながら迷っている様子だったので、どうしたのかなと思っていた」
その後女性は、レジに立つ小野寺さんに、5万円分の電子マネーカードを持ってきたといいます。
ファミリーマート豊里町店 小野寺茜さん
「5万円というとかなり大きな金額なので、何に使うかを聞いたところ、ちょっとおかしいなと思い、詳しく話を聞くようにしました」
女性は「パソコンがウイルスに感染し、画面に表示された電話番号に電話をしたら、電子マネーカードを購入するように指示された」と話したということです。
ファミリーマート豊里町店 小野寺茜さん
「パソコンの修理で最初に5万円払うということも聞いたことがなかったので、『もしかしたらそれは詐欺かもしれません』とお伝えしました」
小野寺さんや店長の話を聞き、購入をとどまった女性。
ファミリーマート豊里町店 千葉照寿店長
「すぐ近くに住む人ということもあるし、こちらを信頼してくれた」
小野寺さんや店長が連絡を取ったのは…。
警察官
「いつもお世話になってます」
「コンビニサポートポリス」です。
店舗ごとに担当警察官を配置。週1回以上のペースで店舗を訪れてコミュニケーションを図り、店側と顔の見える関係を築き、地域の防犯力を高めようというものです。
登米警察署では今年2月に、運用が始まりました。
ファミリーマート豊里町店 小野寺茜さん
「常日頃からパトロールに来てくれるので、何かありませんかと声掛けしてもらえるので、こちらも安心して働くことができています」
このコンビニは、近くに住宅などが立ち並ぶエリアにあり、多くの住民が利用しています。
近くに住む人
「ここは皆さん助かっていると思う。お家もいっぱいありスーパーもあまりないから。ありがたいところでない、ここがなかったら。年配の人たちはみんな助かっている。来ているお客さん見ると半分以上年配」
サポートポリス制度が全国で導入されている背景にあるのは、依然として深刻な「特殊詐欺被害」です。
今年の宮城県内の被害額は、19億3000万円に上ります。
こうした状況を受け、警察が犯人検挙と両輪で進めているのが、コンビニや金融機関との連携強化です。
電子マネー購入や、現金の振り込みなどで詐欺の疑いがある場合に、従業員に気付いてもらうことで、被害発生を水際で食い止められる可能性が生まれてきます。
今回、女性が巻き込まれていたのは「架空料金請求詐欺」という、パソコンにウイルス感染の警告画面を表示させて不安をあおり、修理名目で金を要求する手口です。
女性の携帯電話からは片言の日本語が聞こえていたといいます。
ファミリーマート豊里町店 小野寺茜さん
「前々から警察官に海外の電話番号を聞いていたので、『この番号には気を付けて』と言われていた番号だったので、あ、これはやっぱり詐欺だなと」
小野寺さんたちは、今後も地域に貢献する店づくりを目指したいといいます。
ファミリーマート豊里町店 小野寺茜さん
「様々な手口の詐欺が多いので、これからも親身な対応を心がけていきたいと改めて思いました」