九州北部で一時 警戒レベル5の大雨特別警報

九州北部では8月29日夜から線状降水帯がかかり続け福岡、佐賀、長崎の広い範囲で一時警戒レベル5の大雨特別警報が出された。

この大雨で佐賀県武雄市では軽乗用車が水に流され中から心肺停止で見つかった50代の男性が病院に搬送されたが死亡が確認された。

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また、佐賀市では水没した車の中から女性が心肺停止で見つかったほか、福岡県八女市でも水路70代の男性が軽乗用車ごと流され、近くで心肺停止の状態で見つかった。男性は一度脱出したものの近くの水路で流されたと見られている。

土砂災害の危険度を色で表した図では、佐賀県を中心に濃い紫の極めて危険なレベルとなっていて、大規模な土砂崩れがいつ発生してもおかしくない状況となっている。また山口県や福岡県は赤い警戒エリアとなっていて今後の雨の状況次第で危険度が高くなる。

今後の雨の予想では、28日午後はいったん線状の雨雲が北上して山陰方面などにかかるが、夜遅くから29日の朝にかけて再び九州北部に線状の活発な雨雲がかかる予報で、いったん雨が弱まったとしても決して油断できない。

気象庁が呼びかける「命を守る行動」とは?

気象庁は大雨特別警報を受けて「命を守る行動」を呼びかけているが具体的にどういう行動をとれば良いのだろうか?

実は「命を守る行動」と言うのはその時々の浸水や冠水の状況によっても変化し、浸水や冠水がひどく外出が困難な場合には、避難所などに行くのではなく、家の2階以上にとどまるいわゆる「垂直避難」が必要となる。

一方、外への避難が可能な場合に、気をつけるべきことが4つある。

(1)スニーカーで出かけること。長靴の場合は水が入ると重くなったり脱げてしまうことがある。
(2)リュックサックに荷物を詰めること。両手がふさがらずに済み、いざというときに浮具にもなる。
(3)カサつえを持つこと。冠水した場所で側溝やマンホールなどに足を取られないように確認できる。
(4)複数で避難する。家族や近所の人に声をかけ、なるべく一人での避難をか避けることが必要だ。

(Live News days 8月28日放送分より)