皮はもちろん果肉まで真っ赤なリンゴをご存じだろうか。酸味が強く菓子作りに適したリンゴ「紅の夢」の収穫が、秋田県横手市で始まった。

 横手市増田町亀田の平良木亨さんのリンゴ園で、濃い赤色に色づき収穫の時期を迎えたリンゴ。「紅の夢」と呼ばれる品種。

 輪切りにすると、一般的なリンゴの果肉は白っぽい色なのに対して、「紅の夢」は天然の色素アントシアニンが多く優しい赤色をしている。

 「紅の夢」はクッキングアップルと呼ばれ、菓子作りなどに適したリンゴ。

 平良木さんは「菓子作りで、酸味はレモン果汁などで足せるが、レモンの香りなど違う香りになってしまう。リンゴの香りを引き立たせるには、リンゴの酸味がとても大切」とクッキングアップルの重要性を説明する。

 酸味に加え、菓子を鮮やかに彩る天然の赤色も魅力の1つ。

 平良木さんは、約10年前の大雪で多くの木が枝折れし、木の植え替えが迫られたことをきっかけに本格的に栽培を始めた。現在は、4人の仲間とともに年々生産量を増やしている。

 主に関西方面に出荷していて、アップルパイなどとして洋菓子店に並ぶ。

 平良木さんは「紅の夢をきっかけに、横手や秋田の果物がおいしいと認知されるようになってほしい」と話していた。

 平良木さんは今後、地元の飲食店と共同で「紅の夢」を使った新たなスイーツの開発にも取り組んでいく予定。