12日朝、取材班が向かったのは大手家具メーカー「IKEA」。

開店直後の店内を見てみると、家具売り場ではなくレストランでくつろぐ多くの人たち。
お目当ては、激安の“100円グルメ”でした。

人気のシナモンロールに大きなハッシュドポテトがついたモーニングセットが税込み100円。

さらに無料で会員登録をすれば、開店後1時間はドリンクバーもタダになるといいます。

このお得な“100円モーニング”を目当てに来る常連客も多いんだとか。

常連客は「私は近いので、ほとんど毎日のように来てるので。100円でだいたいお昼ごろまでいられる。100円でね、貴重」と話しました。

単品の価格は、シナモンロールが100円、ハッシュドポテトは120円で合計220円。
“セットで100円”は半額以下の激安価格です。

約1年半前から始めたというこの“100円モーニング”。
これには、ある戦略が隠されていました。

IKEAフード担当・吉永ひかるさん:
まずは集客。家具や雑貨も取り扱っているので、まずレストランでお得な体験をしていただき、ゆっくりと商品をお買い物いただく。

“来店者数を増やし家具の購入につなげたい”とのお店側の狙い通り、開始当初と比べ、来客数は約2倍に増えたといいます。

さらに物価高騰が続く中で“100円グルメ”が注目されています。

茨城・那珂市には、驚きの“100円均一”総菜店が。

午前9時過ぎ、店をのぞいてみると、調理済みのお総菜がところせましと置かれ、さらに、揚げ物の仕込みの真っ最中。

提供するお総菜の種類を聞いてみると、「最低70品以上ってなってるの」「お総菜、どんぶりとかね、朝4時から作り出す」といいます。

カウンターには、一番人気のオムライスやナポリタン。
さらに、野菜の炒め物やかき揚げなど70種類以上のお総菜がズラリ。

値段はもちろん「全部100円」です。

コメ価格が高騰する中、肉などの具材がたっぷりのった丼ものも100円。
調理するのは創業から30年の居酒屋「風音」のママさんで、娘と2人で週3日、“百均総菜”のランチ営業を続けています。

「風音」のママ:
“大人の百均”です。楽しいでしょ、多い方が。どうせ作るならね。

午前11時の開店と同時に常連客が続々と来店。

カゴを持ち込んだ女性は1人で23個をお買い上げ。
女性は「1万円分相当ですこれ。ここのチャプチェが好きって。買ってきてって言われて」と話します。

大量買いするお客さんが次から次へと。

しかし、全品100円にはお客さんも驚きのようで、「1年前から見ても(物価)上がっているのに、全然変わらないし量が減ったとかないし、どうやってんの?って感じ」と話していました。

SNSで話題となり、大阪など全国各地からお客さんが来るというこの店。
お総菜を100円で提供するための秘策があったんです。

「風音」ママの娘:
これは“取り放題”で取ったお野菜。毎週行きます。週に1回のお楽しみ。

なんと野菜の“詰め放題”を活用して食材を調達。
さらに、自宅で野菜を収穫したり、常連客からの“お裾分け”などで安い食材を集め、原材料費を抑えていました。

「風音」のママ:
100円で(販売)できるのしか買わん。だから(固定)メニューがあるとまずいでしょ。

さらに固定メニューを決めず、手に入れた食材で調理できるメニューを工夫することで“100円均一”を守り続けていたんです。

「風音」のママ:
本当きつい、冗談抜きでいうならきついですよ。でもね、みんなが喜んでくれるの。だから一生懸命がんばっちゃう。大人の駄菓子屋さん。

安さを貫く“100円グルメ”。
物価高の中で救世主となっていました。