焼き芋を販売する着ぐるみネコ

ーーネコちゃんこっち向いて

ーー毛がふわふわしていてかわいい

鳥取との県境に接する岡山県鏡野町で開かれたサイクリングイベントで、思わず笑みをこぼす参加者に、困惑した表情の女の子。

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視線の先にいるのは…

全身猫の姿をしているのは山田ミケさん。

山田ミケさん:
お待たせしました。ありがとうございます

この姿で販売しているのは焼き芋。上品な甘さと滑らかな舌触りの紅はるか。

購入客:
甘いのが体にしみる。しっとりしてるからドリンク無しで食べられる

山田ミケさん:
世の中をかき回している感じがして楽しい。「怖い」や「気持ち悪い」という声も一種の反応

元々飲食店などを営んでいたが、なかなか軌道に乗らず、誰もがやったことがないものを目指して7年前、猫の姿で焼き芋の販売を始めた。
地元倉吉を中心に販売するほか、県外のイベントにも足を運ぶ。そんな中…

「猫の焼き芋屋さんに出会いました。令和イチテンション上がったのですよ。」

5月、焼き芋の購入者がツイッターに投稿した記事が10万4000リツイート。28万3000いいねを記録し一気に話題に。

謎が多い山田ミケさん。倉吉市内の自宅を訪ねた。

ーー普段からこの格好?

山田ミケさん:
そういうことで…

ミケさんの素顔はイメージを守るため非公開。

誰もが注目するリアルな着ぐるみ。全て手作りで、販売もしている。価格は頭だけで6万円、全身では25万円。
去年までは年に数個程だった注文がSNSをきっかけに現在は約10倍に、5ヵ月待ちの状態だという。

独学で始めた着ぐるみ製作。リアルな姿を追求し、年々クオリティが向上。様々な注文に対応する。

山田ミケさん:
制作依頼が増えたのはびっくり。この格好したい人いないだろうと…

着ぐるみを欲しいという声が

キャットアイ 津山社長:
はじめまして。キャットアイの代表をしている津山と申します

着ぐるみの注文はこれまでは個人客が中心だったが、サイクリングイベントにスポンサーとして参加していた自転車部品メーカーの社長が声をかけてきた。

キャットアイ 津山社長:
すばらしい技術でびっくり。ネコがブランドの会社なので、色々なところでイベントをしてるが、着ぐるみが欲しいと思っていた

自転車用ライトで国内の半分のシェアをもつこの会社。ミケさんを見て着ぐるみ製作を持ちかけた。ミケさんにとって、認知度の幅を広げるチャンスが訪れている。

山田ミケさん:
広い世界では着ぐるみがほしい人がいると改めて実感した。良い声も悪い声も含めて話題になれば、良い結果が残ると思う

強烈なインパクトで注目された山田ミケさん。SNSを通じ、今後も話題を発信していく。

(山陰中央テレビ)

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