福島大学は「総合的な探求の時間」について指導方法に課題を持つ教員をサポートしようと、学習のモデルケースを紹介する動画を作成・公開した。

福島大学の前川直哉准教授らが作成・公開したのは、2022年度から高校の必修科目となっている「総合的な探求の時間」で、教員の指導をサポートするための動画。

高校での「総合的な探求の時間」は、5年前の学習指導要領改訂で「総合的な学習の時間」から、探究的な見方・考え方をより重視することを目的に名称が変更され、2022年度からは必修となった科目。

福島大学では、授業の実態や指導上の課題を把握するため、福島県内の高校教員に調査を行ったところ、回答が得られた124人のうち55・6%が「探求方法の指導」、52・4%が「指導教員の専門性」に困っていることや課題があると回答した。
「生徒の興味分野について教員の知識が足りない」「専門外の指導に時間を費やすのが困難」など、人手不足、予算不足を指摘する声があったという。

動画では、指導の流れや問いの立て方、参考資料を探すための検索方法など、授業を組み立てるのに必要な内容を紹介していて、動画を見た高校の教員からも、指導の役に立ったとの声がよせられているという。

【サポート動画(福島大学「地域×データ」実践教育推進室)】
https://region-data.net.fukushima-u.ac.jp/inquiry/

福島テレビ
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