富山県とJAがコメの品質を向上させるため田植え時期を遅らせるよう県内農家に呼びかける中、県内各地の田んぼでは田植えが盛んに行われています。

富山市北代の石原徹さんのおよそ30アールの田んぼでも、15日朝コシヒカリの田植えが行われています。

県によりますと、去年の県産コシヒカリの1等比率は48パーセントと過去最低を記録し、猛暑が大きく影響したとみられています。

これを受け県とJAは、コメの品質に関わる稲の穂が出る時期を、最も暑い時期の7月を避けて8月となるよう、ゴールデンウィーク明けのこの時期に田植えを遅らせるよう県内農家に呼びかけています。

*兼業農家 石原徹さん
「去年結構高温障害があって、3分の2以上が2等米だった。収量自体も、その前の年と比べると少なめだった。等級も下がる。収量も下がる。だいぶ悪かった。平日(仕事を)休むのも何だったが、今年は(推奨通り)やってみようかなと。前もって『田植えで休ませてください』と言って、快く了承してもらった」

県などは、各商工会議所を通して、兼業農家の従業員が休日振替や有給の取得で、平日に田植えができるよう県内企業に呼び掛けていて、今週、県内各地で田植えが盛んに行われると見られています。

富山テレビ
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