10日の県内は、9日と打って変わり暖かい一日となった。田植えが本格化している庄内地方では、鳥海山や月山を望む中、作業が行われていた。

鳥海山の残雪が形づくる「種まきじいさん」が見下ろす中での田植えは、庄内地方のこの時期ならではの風景。

庄内町槙島の農業・日下部市雄さんは8日から田植えを始め、自宅近くの水田では、10日、県内の代表品種「つや姫」の植え付けを行っていた。

日下部さんは、約6ヘクタールの水田で5品種を栽培しているが、昨シーズンはほかのコメ農家同様、登熟期に重なった雨不足と高温に頭を痛めたという。
そのため、今シーズンは、暑さへの耐性がある「雪若丸」を新たに植え付けるなどの工夫をして、質の高いコメを再び消費者に届けたいと意気込んでいる。

(コメ農家・日下部市雄さん)
「去年は大変だった。収量は良かったが二等米になってしまった。良い米・一等米を作りたい。天気は祈るだけ」

晴れ渡った空のもと、遠くの月山にも豊作の願いをかけながら行う今年の田植え。
庄内地方の平地では来週にかけてがピークで、山沿いでは5月いっぱい行われる。

さくらんぼテレビ
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