2021年、福岡県宗像市の東海大付属福岡高校で、当時2年生の男子剣道部員が自殺したのは、性的被害を含むいじめが原因だったとして、遺族が上級生だった4人に対し、損害賠償を求めた訴訟の初弁論が、10日、福岡地裁で開かれました。

上級生側はいずれも請求棄却を求めました。

訴状によりますと、東海大付属高校の剣道部に所属していた「侑大さん」(当時17)は、部活の上級生から畳に粘着テープで貼り付けられ、下着を脱がされるなど、性的被害を含むいじめを受け、2021年に自殺したと訴えています。

10日に福岡地裁で開かれた初弁論に上級生側は出廷せず、答弁書で請求棄却を求めました。

裁判の後、侑大さんの母親が記者会見を開き、今の心境を語りました。

◆侑大さんの母親
「被告たちがやった行為は許されない行為。(被告に)分かってほしい。そういう行為をしたんだと思ってほしい」

原告側によりますと、今後は争点の整理を行い、2カ月後をめどに2回目の口頭弁論が開かれる見通しだということです。

テレビ西日本
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