今年県内では、山林火災の発生件数が去年の2.6倍に急増している。南陽市の火災の原因はまだわかっていないが、山林火災を防ぐため絶対に守るべきことを県の担当者に聞いた。

今年県内ではこれまでに21件の山林火災が発生していて、これは去年の同じ時期の2.6倍に上る。
こうした山林火災の原因は、たき火やタバコの火の不始末など、「人為的な原因」が大半を占めているという。

(県防災くらし安心部・小泉篤次長兼危機管理広報監)
「枯れ草やせん定した枝・ごみの焼却中の火災発生が多い。燃えやすいものがあったり、気象条件が乾燥しているのも火災原因として大いにあると思う」

今回の南陽市の山林火災の原因はまだわかっていないが、ここまで燃え広がったのは、「乾燥」の影響が大きいとみられている。

(県防災くらし安心部・小泉篤次長兼危機管理広報監)
「ここ10年程度の近年では、ここまで大きい林野火災はない状況」

南陽市では、5月1日~6日まで、6日間連続で「乾燥注意報」が出ていた。
県によると、今年は南陽市に限らず、県内全域で春先から雨が少なく、山林が非常に乾燥している状態だという。
そのため県は、せん定した枝などをやむを得ず燃やす際も、「去年までのやり方は通用しないと考えてほしい」として、絶対に守ってほしい注意点を3つ挙げた。

(県防災くらし安心部・小泉篤次長兼危機管理広報監)
「乾燥注意報時や強風時はたき火をしない。万一、必要に迫られて火を使う場合には、その場から離れない。消火の準備をした上で火を取り扱う」

5月は年間で最も乾燥して風も強く、山林火災が起きやすい時期。
山の中では基本的に火を使わないという意識が火災を防ぐ第一歩になる。

さくらんぼテレビ
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