栃木県で夫婦の焼かれた遺体が見つかった事件で、「めざまし8」は仲介役とみられる平山綾拳容疑者(25)らしき人物が映った“新しい映像”を入手しました。

この記事の画像(13枚)

遺体が見つかった4月16日の午前1時半すぎ、東京・品川区のJR五反田駅近くの防犯カメラが捉えていたのは、平山容疑者とみられる人物。

男は手ぶらで、携帯電話で誰かと話しながら歩いています。

その後、通話を終えると、立ち止まり、たばこを吹かすような様子も。

道を確認したのでしょうか、しばらく間があって右方向へ進んだかと思うと…。

道を間違えたのか、来た道を戻り始めます。

この同じ時間帯、午後0時から午後2時頃に2人の実行役の男たちと、宝島さん夫妻が都内の空き家で接触していることが分かっていますが、平山容疑者の電話の相手は、一体誰だったのでしょうか。

午前2時前には、「指示役」とみられる佐々木光容疑者と待ち合わせた居酒屋がある方向へと歩いて行きました。

警察の調べに対し、「居酒屋で1000万円以上受け取った」と話していた平山容疑者。

午前3時半頃、居酒屋方向から、来た道を戻るように2人が歩く姿が、同じ防犯カメラに写っています。佐々木容疑者の手には、紙袋。背中にはリュックを背負っています。

それぞれの報酬額も明らかに

新たな供述から、報酬について具体的な報酬額も分かってきました。
平山容疑者によると、「佐々木容疑者が“上の人物”から1500万円受け取り、分配した」と話していて、その内訳は指示役とみられる佐々木容疑者が100万円、仲介役の平山容疑者は900万円、実行役とみられる姜容疑者、若山容疑者それぞれに250万円が渡されたということです。

しかし、それぞれの供述にはずれがあり、姜容疑者・若山容疑者は「実際に受け取った額はもっと少ない」といい、また、事件後、平山容疑者が知人に預けていた1000万円を警察が押収しています。

さらに、逮捕時に数百万円を所持していた佐々木容疑者は、その金について「自分のお金だ」と話していることが分かっています。

今回のように、「報酬」を得て犯罪を行うことについて、専門家は…。

元神奈川県警捜査一課長 鳴海 達之氏
元神奈川県警捜査一課長 鳴海 達之氏

元神奈川県警捜査一課長 鳴海 達之氏:
お金を払うことには、かなりのリスクがありまして、誰かしらから現金がわたるわけですから、そこはネットではなく直接わたる。そこで面識ができる。事後捜査をやれば似顔絵がつくれると、結構リスクがあるんです。今までの犯罪ですと、例えば3人で殺害して死体を遺棄するとなったら、3人でやるんですよ。他の人には頼まない、理由は3人が一蓮托生になっているので、それぞれが話をするということはないわけです。ですから、最後まで3人なら3人でというのが、今までのパターン。
今回のケースのように、殺人なり死体損壊などで報酬を得る、そのために色んな役割分担をして犯罪を実行するというのは、今までにないパターンなんです。ですから、新しい形の犯罪になってきているのかなというのが、思っているところです。
(「めざまし8」5月3日放送より)