29日、一時1ドル=160円台に突入し、円安が止まりません。

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2024年1月の年明けは1ドル=143円台でしたが、2月には150円台に突入。3月11日には、一時1ドル=153円台前半を突破し、1990年6月以来、約34年ぶりとなる円安水準になりました。

この“超円安”の影響を大きく受けているのは、食料品。中でも、輸入品の果物類の値上がりが顕著で、2023年と比較すると1.4倍~2倍の値段になっています。

都内スーパー「スーパーイズミ」への取材によると、レモン2個が2023年に98円だったものが198円(約2倍)に。アボカド1個が2023年に98円だったのものが190円(約2倍)に。

果物だけでなく、肉も円安の影響を受けています。
「めざまし8」が、都内の精肉店に取材したところ、円安の影響により、輸入肉の値段が上がっている分、肉全体の値段が高騰、国産肉も値上がりしていました。
国産牛こま切り100gが2023年4月時点で350円だったものが390円、豚こま肉100gは108円だったのが、50円値上げの158円に。

加工肉も高騰しており、ロースハム100g340円だったものが390円。ウインナー5本入り298円のものは、1本減って4本になっていました。

買い物客:
果物高いですね。自分たちだけだったら買わないんだけど、子供もいるから食べさせてあげようと思うと、「高いけど…うぅ」って買いますね。

買い物客(30代):
買い物が昔は3000~4000円で済んだのに、今は7000~8000円くらいするから、給料がそんなに上がっていないのに、生活費が倍以上になって…大きな金額になります。

4人家族で約6000円負担増

円安が1円進むと、家計への負担はどれほどのものになるのでしょうか?
第一生命経済研究所の首席エコノミスト・永濱利廣氏の試算によると、1円円安になるごとに子ども2人の4人家族で、食費や光熱費など合わせて年間6031円の負担増になるといいます。1人暮らしでも、3319円ほどの負担増になります。

さらに、円安が輸入品や光熱費などの価格に影響するのは約4カ月のタイムラグがあるため、現在の急速な円安が影響してくるのは秋以降になってくるということです。
(「めざまし8」4月30日放送より)