パレスチナ自治区ガザで3月26日まで支援活動をしていた日本人看護師が、FNNの取材に応じ、空爆で多くの人が負傷し、病院はパンク状態だったと話した。
国境なき医師団・倉之段千恵さん「空爆も日夜問わず、ずっとあったし、がれきがそこら中にある感じだった」
ガザ地区中部のアクサ病院などで、3月26日まで看護師として活動していた倉之段さん。
周辺はイスラエルとイスラム組織ハマスの激しい攻撃が続いていた。
国境なき医師団・倉之段さん「200床の病院にわたしが働いていた時は600人以上の患者さんがいて、ベッドはもちろんないので床にそのまま寝たり、パンク状態だった」
また、ガザ地区で食料不足は深刻で、市民が食べ物を奪い合うような状況が起きていたとしている。
国境なき医師団・倉之段さん「パンは結構、手頃な値段なので買えるが、押しつぶされそうなぐらい(人が)並んでいる。(支援物資を)トラックで運んでも、そのトラックが狙い撃ちにされるとか、違う感じのいさかいとかも起こり始めて、違った意味での戦争状態だ」
トラックには、銃を携えた警備員がついていて、支援する側も警戒が必要だという。
イスラエルとハマスの戦闘休止に向けた交渉は、合意の道筋はたっていない。
倉之段さんは、「市民は終わりの見えない戦闘が終わることを願っている」と話している。