7月から上演の舞台『少女都市からの呼び声』で主演を務める関ジャニ∞の安田章大が、病気を患ってからの変化や、演劇に対する思いを語った。

安田「優しさは紙一重」伝えることの難しさ

飲み仲間である俳優の勝矢、大鶴佐助と『ボクらの時代』で対談した安田は、2017年、髄膜腫(ずいまくしゅ)という脳腫瘍を患い、摘出手術を受けた。

その後遺症で現在も、強い光を浴びると吐き気やめまいなどの症状が出てしまうため、仕事中もサングラスが欠かせなくなったという。

そんな安田に対し勝矢と大鶴は「病気してから日常のたたずまいが全く違う。優しさが変わった」「(病気前は)全部大きく優しくやっていた事に対して(病気後は)『この芯だけ絶対ブレんぞ』というものを持った」と指摘。

これに対し安田は、2人が感じるほど自らの“優しさの変化”を理解していないとする一方で、「優しさは紙一重。誰かに優しさを伝える時に『もっとこうしてくれ』という思いがあったら優しさでもない。(相手に)強くぶつけたことって、強いと感じた人にとっては優しさじゃない」と、優しさを伝えることの難しさについて言及。

さらに関係の深い相手に対しては「自分の中でハッキリと『違うな』と思うものに対して、ズバッと言えちゃう自分がある。それに対して『言わないで欲しい』という状況下にある人がたくさんいるし、足並みが揃わなくなるのはとても困る。グループだと考えたときに、みんなの五角形があるし…」と、思いを伝えることの難しさを語った。

また、病気後、大好きだったダイビングができなくなったという安田は、ダイビングの代わりに演劇にシフトしたのではと問われると「俺もそう思う!」と、今は演劇に救われていると語った。

さらに、ドーム公演で1日に数万人の観客を集める安田に対し、演劇界で活動する大鶴が「とてつもない業種なんだなと思う」と感心すると、「とてつもない仕事という状況も把握しているし、立場もわかっている。だけど分け隔てなく考えなきゃいけないのが芸事というのが自分の頭の中にあるから、それが大きな“引っかかり”かな。舞台に立ち続けたいと思う理由はそこやと思う」と、演劇の仕事への思いを明かした。

(「ボクらの時代」7月9日放送より)

「関ジャニ∞・安田章大×勝矢×大鶴佐助」

ボクらの時代
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