秋篠宮妃紀子さまは4月25日、東京・清瀬市の中学校を訪問し、結核について学ぶ授業を視察されました。清瀬市は、昭和6(1931)年に東京初の公立の結核療養所が開かれるなど、結核予防と深い関わりがあります。

結核についての授業ご視察

結核予防会の総裁を務める紀子さまは、この日、2年生のクラスをご視察。
道徳の授業で、結核治療の歴史や思いについて学んだ生徒たちが、班ごとにまとめた意見を発表しました。

結核の授業で生徒と話される紀子さま(市立清瀬第二中学校)
結核の授業で生徒と話される紀子さま(市立清瀬第二中学校)
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授業中、教室の後ろから生徒の様子をにこやかに見守り、時折頷かれていた紀子さま。
生徒たちの席を周り、「よくわかっていますね」「考える力が付きますね」などと話しかけていらっしゃいました。

3年生の授業ではクイズにも参加

体育館で行われた3年生の総合的な学習の授業。
清瀬市と結核について「清瀬初の結核療養所が創立された年は?」「清瀬で最初に建てられた結核病床を持つ病院は?」などと生徒が清瀬市と結核の関わりについて4択クイズを出すと、紀子さまも手を挙げて参加されました。

クイズに手を挙げて参加される紀子さま
クイズに手を挙げて参加される紀子さま

BCGワクチン製造工場をご視察

このあと紀子さまは、結核を予防する「BCGワクチン」を国内で唯一製造している工場を視察されました。

日本BCG研究所でワクチンを手に説明を受けられる紀子さま(清瀬市)
日本BCG研究所でワクチンを手に説明を受けられる紀子さま(清瀬市)

国内や海外に送られる約10万人分のワクチンが保管されている倉庫へ。
ワクチンを手にとりながら熱心に説明を聞き、「国によっては、ずいぶん輸送に時間がかかるのではないですか」などと質問されていました。

ワクチンが世界中に行き渡り、結核患者が減ることを願われた紀子さまです。

(「皇室ご一家」5月7日放送)