韓国の空港で暴れた日本人

韓国の空港で暴れた厚労省・武田康祐前賃金課長
韓国の空港で暴れた厚労省・武田康祐前賃金課長
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厚生労働省の課長さんが韓国の空港で酔っ払って暴れている映像を見た。 二国間でいろいろもめている時にこういった「小競り合い」を見るとドキッとする。

この人は「韓国は嫌いだ」と叫んでいたらしいから、 よほど腹に据えかねていたのだろうか。 でも「韓国は嫌いだ」と叫んで暴れたい日本人は増えているのではないか。 空港で酔って暴れるくらいならいいが、 軍や警察レベルで「小競り合い」にならないようにしないといけない。

実際に韓国軍の船が日本の自衛隊機にレーダー照射をし、 その事実を認めないどころか 「日本が低空飛行をした」と事実に反する因縁をつけ、 さらに日本への攻撃も示唆した。

これは「日韓開戦」も起こりうる、危険なエスカレートだ。

淡い期待を抱くのはやめよう

 
 

なぜ日韓関係はこうもこじれるのか。

韓国に対する日本の報道を見ていると、 日本のメディアは「韓国はいつか、これまでの行いを悔い改めるのではないか」 と期待しているようだ。

「文在寅の今回の発言は日本に気を使っているようにも見える」とか、 「なぜ文在寅は関係修復の具体策を出さないのか」とか。

だが残念なことに文在寅が悔い改めることはないし、反日をやめることはない。 だから淡い期待を抱くのはやめて日本はもう少し現実的になった方がいい。

GDP世界12位になった韓国は日本とは対等だと思っている。だから日本が韓国を下に見て譲ったり特別扱いしても意味ないのだ。 必要なら経済制裁を課せばいいし、ビザの特例もやめればいい。

「次にレーダー照射をしたら自衛権使って反撃するよ」と通告だけすればいい。
 

よそよそしい日韓関係でいいじゃない!

 
 

今後の日韓関係はこういう極めてよそよそしいものになるといいと思う。
日本と中国の関係について昔は「日中友好」と呼んでいた。
それがいろいろあって「戦略的互恵関係」に変わった。

この言葉の意味は、
「本当は嫌いだが互いの利益のために殴り合いはしない」ということ。
もう日中友好という言葉は使わない。
日韓友好という言葉も使われなくなるだろう。

そして日本にとって韓国は中国ほどの利益はない。
ということは「日韓友好」が終わったら何も残らない。
日本にとって韓国は「どうでもいい国」になるだろう。

他のアジアの国のように普通に付き合えばいい。
そうなればわざわざ韓国まで行って「嫌いだ」と暴れる必要もなくなると思う。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】
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平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。