「メール」や「電話」よりも「会社訪問」

2019年も、残すところ1カ月。
そろそろ、取引先へのあいさつ回りで忙しくなるという方も多いのでは。
しかし、ある本音が浮かび上がってきた。

リクルートグループが行った年末年始のあいさつ回りに関する調査で、あいさつは、する側もされる側も「メール」や「電話」でより、「会社を訪問する」が多いことがわかった。

この記事の画像(5枚)

また、会社訪問の際の手土産について尋ねると、「手ぶら」と答えた人が29.2%いる一方、34.7%の人は「ノベルティーグッズ」と答えた。
中でも突出して多いのが「カレンダー」で71.9%。
次いで「手帳」が14%、さらに「タオル・手拭い」の7%などが続いている。
時代が変わっても、手土産を持ってごあいさつという、日本ならではのビジネスシーンは変わらない様子。

ところが、あいさつする側、される側の本音を聞いてみたところ、あいさつする側は56.3%が「積極的に行いたい」と答えたのに対し、あいさつされる側は「やめてほしい」などと感じている人が6割近くにのぼっている。

実際「あいさつ回り」していた街の皆さんは

自営業(60代):
昔、挨拶に来ないと怒られたりしたね。出席取っているお客さんいるから、あとで何言われるかわからない
食品会社(50代):
相手が一番忙しい時期に入っている時は面倒くさがられるというか煙たがられるというか、「早く帰って」みたいな雰囲気を味わうことが多々ありました。淡々と「ご苦労さんじゃあまた」みたいな
メーカー勤務(20代):
カレンダーもって挨拶いくと、物を渡されるのは困るという方もいます。物をもらったら“今度の取引で買わないといけない”みたいにならないように
建設業(30代):
もらうのはカレンダーが多いです。段ボールいっぱいになります。困りますね。こっそり処分します。
機械系(20代):
「今年もますますいい関係を築けたら」と三三七拍子をします。僕が回ってた時は皆さんに喜んでいただいて「お寿司食べていき」と言って食べさせてくれたりしました

「あいさつの手段」よりも日々の仕事の中での信頼関係構築が大事

三田友梨佳キャスター:
石倉さんの会社はリモートワークですが、あいさつ回りはされますか?

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
チャットやメールでのあいさつがほとんどです。もともとは私もあいさつ回りに行ったり、来て頂いてましたが、どちらもそれほど印象に違いはないと感じます。

石倉秀明氏
石倉秀明氏

三田友梨佳キャスター:
これまでやってきたから、よそもやっているから、という理由で続けている会社も少なくないと思いますが。

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
そうですね。業種や職種によってはまだあいさつ回りをしなくてはならないところも多いと思うのでスタンスは分かれると思いますが、どうゆう手段でするかというよりは、今年一年間お世話になったのであいさつをしようとか、あの人には感謝をちゃんと伝えようとか、日々の仕事の中で信頼関係を築いていく方が本質的で大事だと思います。

(「Live News α」12月3日放送分)