新幹線最後尾のスペースは誰のもの?

皆さんは、新幹線の各車両の一番後ろにぽかんとあいたこのスペースを、どう使っているだろうか?街の人に聞いてみた。
男性:
スーツケースを置いたことがあります。スペースがあったので。

女性:
荷物を置くために、指定席で必ず最後尾の席を取ります。

最後列に座る人のものか、はたまた早い者勝ち?言われてみると誰が使っていいのかよく分からない最後尾のスペース。このスペースの利用法に関する新たなルールが発表された。一体誰のものになるのか?

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加藤綾子キャスター:
8月29日にJR東海などが発表した荷物が置きやすいあのスペースをめぐる新ルールを、鉄道ジャーナリストの梅原さんとともにお伝えしてまいります。
梅原さん、よろしくお願いします。まずはどのようなルールなのか木村さん、お願いします。

木村拓也アナウンサー:
大きな荷物を持って新幹線に乗ると、この車両の一番後ろの座席のこのスペースに置くという方、実は私もそうなんですけど、結構多いんじゃないかなと思います。実はこれが置けなくなってしまうということなんですけれども、どうなるかというと、事前予約制になるんです。JR東海などが発表したものなんですが、2020年の東京オリンピックのある5月中旬頃から東海道・山陽・九州新幹線などで事前に予約が必要になります。

加藤綾子キャスター:
そのスペースをめぐってということですよね。まず、街の方は今回の「予約制に」との発表、どう感じたのでしょうか。

女性A:
賛成です。後ろの席を取っておいても置かれる場合があるので。

男性:
それはちょっとまずいと思います。何カ月も前から予約をする人がたくさんいると思うから、本当に必要な人に回らないと思います。

女性B:
荷物をどうしようかと思う人が少なくなるのかな。

予約できる荷物には条件が

加藤綾子キャスター:
なぜ事前予約制にするのかということなんですが、そもそもこのスペースというのは誰のものというのは決まってるんですか?

鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏:
実は特にはっきりはしていないのです。というのはやっぱり座席をひっくり返してしまう、回転させてしまうとそのスペースがなくなったりしますから。強いて言えば、もちろん最後列の人のすぐ後ろなので、その最後列に座る人のスペースなのかなといえますね。

加藤綾子キャスター:
荷物を置くために新たにスペースを作りましょう、とはならなかったということなんですか?

鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏:
座席の部分を荷物置き場にして、棚を設置したりすればいいんですけれども、例えば東海道新幹線は混雑が激しいので、その分座席がなくなってしまうと、座れないお客さん、乗れないお客さんが出てきてしまいます。

加藤綾子キャスター:
人の行き来が多い場所でもありますからね。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏:
別の場所に荷物置き場をつくるということも同時に発表されていますので、そちらにのせてくださいということですね。

木村拓也アナウンサー:
気になるのがスーツケース荷物の大きさだと思うんですが、大きいサイズを持たれる人もいると思いますが、実はどんな荷物でも予約すればいいわけではなくて、縦横奥行きの3辺の合計が160センチ以下のものは、特別な例を除いては予約対象外ということになっています。

加藤綾子キャスター:
これを持つ方のほうが多くないですか?外国の方とか。

風間晋解説委員:
いっぱい持っていますからね。

木村拓也アナウンサー:
どうすればいいかというと、「上の棚に置いてください」としているんです。結構重さがあると思いますどね。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏:
上の棚にのせることことは多分できると思いますけども、3人掛けの座席なんかですと通路から壁まで距離が離れているので、女性の方には大変厳しいですよね。

加藤綾子キャスター:
女性は無理ですね。

木村拓也アナウンサー:
どれくらいの大きさのものが予約の対象になるのかというと、3辺の大きさが160センチを超えて250センチ以内。「特大荷物」といわれるもので、重さの制限はありません。座席の切符にあわせてインターネットや券売機、切符売り場で買うことができます。

もし予約を忘れてしまっても...

木村拓也アナウンサー:
事前に予約していないで来てしまうこともあると思います。その場合はどうしたらいいのかというと、1000円を払っていただくと、乗務員が指定したスペースに置くことができるんだそうです。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏:
その指定したスペースというのは、まだはっきりとした場所は分からないんですけれども、新幹線には例えば車掌室ですとか、急病になった方の休養スペースとかがありますので、そういったところに置くのかなというふうに思います。

加藤綾子キャスター:
これだけの大きさなものはあまりないような気がしますが。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏:
かばんといいますかバッグ類でここまで大きいものはあまりないとは思うんですけど、例えばサイクリングの方が自転車をたたんで輪行袋に入れますと、この160センチは超えるのかなと思います。

加藤綾子キャスター:
自転車とかを持ってくる方が事前に予約してしっかりと置ける、というような スペースのためのルールということですね。

(Live News it! 8月29日放送分)