自民党総裁選は、菅官房長官の圧勝で幕を閉じた。

この結果を小泉進次郎環境相はどう受け止めたのか?また、15日の党人事と16日の組閣による小泉氏の去就は?総裁選直後の記者との一問一答。

菅内閣は「改革断行内閣」になる

――結果の受け止めを聞かせてください。

小泉氏:
まず、改めて安倍前総裁から、菅新総裁にバトンタッチされるのを見て、本当に長期政権というのは大きな偉業だと思いますね。それを受け継ぐ菅新総裁、本当に重い責任をもった上でのバトンですから、一緒に改革を成し遂げていきたい。

小泉氏「一緒に改革を成し遂げていきたい」
小泉氏「一緒に改革を成し遂げていきたい」
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――菅候補に投票した一番の理由は?

小泉氏:
改革。間違いなく、菅新総裁のもとだったら改革断行内閣。そして新しいこの令和の時代、そしてコロナ後の新しい経済社会を再設計しなければいけないこの日本と、自民党自身の改革マインドを持って引っ張ってくれる。今日のスピーチでも明確でしたけど。

総裁選は権力闘争・厳しい現実がある

――前回の総裁選ではバッターボックスに立ちませんでしたが、今回立った認識はありますか?

小泉氏:
まず今回、私は出ていませんし、3候補が全力で戦われて今日の数字を見て、改めて政治の世界の闘いというもの、総裁選は権力闘争ですから、そういった中での厳しい現実というのは数字を見れば分かりますよね。そういった中で多くの議員の理解、そして党員の皆さんの支持や理解、そして国民の皆さんの支持や理解。

そういった幾重にもわたる支持の層というものが広がらなければ、あの舞台に立つことはできないと。そういった中では、非常に自民党にとっても日本にとっても意味のある総裁選だと思いますね。

――前回「学びがある総裁選」と言っていましたが、今回は?

小泉氏:
もちろん毎回、自民党の総裁選というのは事実上、総理を決める選挙ですから、その中で様々な議員との意見交換、そして地方議員、党員の皆さんとの意見交換、その中で学びは多くあります。今回も非常に多くのものがありました。

改革の思いは菅さんと一緒です

――菅氏のもとでどんな仕事を?

小泉氏:
菅候補が総裁選の期間中ずっと繰り返して言ったことは、改革ですよね。改革意欲のある人を登用すると。改革、この思いは、私は菅さんと一緒ですから。菅さんに全ての人事の任命権はあるわけで。それは菅さん次第だと思います。

――国民の期待がある中、次の総裁選への対応は?

小泉氏:
菅総裁が決まったばかりです。今、国民の期待は管さんがどのような改革を具体的にするのか。私は間違いなく一つ一つの規制改革、そして省庁の垣根を越えた改革、一つ一つ突破をしていく改革断行政権だと思います。

今回の結果は、自民党総裁ポストへの凄まじい権力闘争を見せつけた。この数字がまさにそれを物語っている。

党人事、そして組閣で、菅氏を支持した小泉氏の去就が注目される。

【執筆:フジテレビ 解説委員 鈴木款】

鈴木款
鈴木款

政治経済を中心に教育問題などを担当。「現場第一」を信条に、取材に赴き、地上波で伝えきれない解説報道を目指します。著書「日本のパラリンピックを創った男 中村裕」「小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉」、「日経電子版の読みかた」、編著「2020教育改革のキモ」。趣味はマラソン、ウインドサーフィン。2017年サハラ砂漠マラソン(全長250キロ)走破。2020年早稲田大学院スポーツ科学研究科卒業。
フジテレビ報道局解説委員。1961年北海道生まれ、早稲田大学卒業後、農林中央金庫に入庫しニューヨーク支店などを経て1992年フジテレビ入社。営業局、政治部、ニューヨーク支局長、経済部長を経て現職。iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。映画倫理機構(映倫)年少者映画審議会委員。はこだて観光大使。映画配給会社アドバイザー。