木村熊本県知事は8月25日から3日間、知事就任後初めて、台湾を訪問した。熊本だけでなく台湾のメディアもその動向に注目していて、木村知事は今後、観光や文化の交流促進にも力を入れたい考えだ。
台湾メディアも熊本県知事の発言に注目
木村熊本県知事が訪問した台湾の中國信託フィナンシャルホールディングは台湾の大手金融グループで、プロ野球やプロバスケットボールのチームも持っている。

今回、会談では、先日結んだ包括連携協定を基に、経済だけでなく、スポーツや文化の交流について、意見を交わしたということだ。

また、木村熊本県知事の動向を注目していたのは、熊本の報道陣だけではなく、現地・台湾からもテレビの取材陣などが駆け付け、TSMCが進出した熊本県のトップの発言に注目した。

台湾のテレビリポーターは、熊本県の知事がTSMCに来るのは台湾でもニュースかと聞かれると、「すごく大事なこと。木村知事が初めて台湾に来て、新竹サイエンスパークに来ての感想や日台交友、今後の計画を聞きたい」と話した。
蕭副総統とも面会し熊本への期待実感
現地メディアでも注目を集めた木村熊本県知事は台湾の総統府を訪れ、蕭美琴副総統と面会。蕭副総統は「経済の交流だけでなく、青少年や文化の交流が進むことを期待する」と語ったという。

木村熊本県知事は「今回わざわざ蕭副総統が面会していただけたことを含め、(台湾側の)熊本への強い期待を感じた」と述べた。

また、2023年1月の総勢25人に上る蒲島前知事の台湾訪問団と違い、今回は木村知事を含め4人と、少人数で行われた。

両方に同行した熊本県工業連合会の田中稔彦会長は「今回、少人数でできるだけ深い話をしようということで、内容の濃い話ができたと思う。想像以上に経済部や総統府、副総統自ら熊本県と会ってくれることはなかなかない。それほど台湾が熊本県を熱い気持ちで見てくれていると肌で感じた」と今回の訪問で得られた成果を述べた。

今回の台湾訪問を終えて木村熊本県知事は「今後は観光や友好関係にある高雄市も訪問したい。文化やスポーツの交流でも皆さんと一緒に訪問できれば」と、経済だけでなく観光や文化など台湾とのさらなる交流促進に意欲を見せた。
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(テレビ熊本)