今年5月に長野県安曇野市の70代男性が1億円以上をだまし取られるなど、SNS型の投資詐欺の被害が急増しています。16日は県下一斉で街頭啓発が行われました。被害額は今年だけで7億円を超えています。


警察:
「今、SNSを使った詐欺が増えてますので、気を付けてお願いします」

16日、JR松本駅前で行われた警察などによる街頭啓発。配ったチラシにかかれていたのは、SNS型の投資詐欺への注意です。

被害の急増を受け、県下一斉で行われました。


SNS型投資・ロマンス詐欺は、SNS上のやりとりで架空の投資話を持ちかけたり、恋愛感情を抱かせてうその投資に誘い込んだりして、金をだまし取る手口です。

県内では15日までに53件、7億4100万円余りの被害(速報値)が確認されています。

5月9日には、安曇野市の70代男性が1件当たりの被害額として県内過去最高額の1億100万円余りをだまし取られる被害も判明しました。


池上彰さん:
「私、池上彰をかたった偽の広告を掲載してる手口もある。実に許せないこと」

著名人や投資家が載ったSNS上の偽の広告へのアクセスをきっかけに被害に遭うケースが特に多いということです。

県警生活安全企画課・南沢朗 特殊詐欺抑止対策室長:
「SNS型は非常に身近で便利なSNSを使いますけど、なりすましも非常に容易にできるツールであるので、投資をうたった広告とかは詐欺を疑っていただきたい」

警察は「儲け話をうのみにせず、現金を振り込む際は1人で判断せずに家族や警察に相談してほしい」としています。

長野放送
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