自民党では、政治資金規正法の改正に向け、9日に取りまとめた与党案について、すべての議員を対象とした会議が行われた。
最新情報について、フジテレビ政治部・阿部桃子記者が中継でお伝えする。
出席した議員からは与党案に対し、「甘すぎる」といった不満の声が上がった。
会議で示された与党案は、「政策活動費」の使い道の公開についての詳細や、パーティー券の公開基準額の引き下げ幅について、自民党が公明党の案に難色を示し、折り合いがつかない中でまとめたもの。
会議では、議員から「自民党は裏金事件で信頼を壊した張本人。自民党が率先して、ほかの政党がついていけないくらい厳しい案を出すべき」といった意見が出た。
自民党・牧原秀樹衆議院議員「政策活動費についても、パーティー券の公開基準についても、やはり今の状況では、国民の皆さんの信頼に応えていない」
一方、今回の会議は、自民党のすべての議員が対象であるにもかかわらず、出席者はまばらで、「どうせ上が決めたことだから」と冷めきった声もあった。
―― 今後は野党との協議に入っていくと思うが、自民党内からも「手ぬるい」といった批判がある中で、どう決着をつけていくのか?
野党との協議は、野党ペースで進むという見方が大勢。
野党側は、自民党が消極姿勢だとして、「政策活動費」の全面公開を求める方針。
ただ、ある自民党幹部は「落としどころはあるが、折れ続けるわけにもいかない」と強気の姿勢を崩していないため、議論は難航するとみられる。
