5月は公園の遊具で子供がけがをする事故が1年のうちで最も多い時期です。

 子供たちが公園を安全に楽しむためにはどんな注意をすればいいのでしょうか。

 札幌市では遊具の点検が終わり、各地で公園遊びができるようになりました。

 消費者庁によりますと、小学校の新1年生が公園で遊ぶようになる、この5月が1年で最も事故が多いといいます。

 「動きが速いので目が離せませんね。高い所に登るので落ちないように下にいて気を付けています」(保護者の男性)

 北海道では4月、小樽市の公園で小学5年生の男の子が遊具に足を挟んでケガをしました。

 道外では2021年に岡山市の保育園で、滑り台などが組み込まれた複合型遊具で遊んでいた2歳の男の子が10センチほどの隙間に首を挟まれ、死亡する事故も起きています。

 遊具による事故を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。

 「日本こどもの安全教育総合研究所」の宮田恵美子理事長は、まず第一に遊ぶときの服装と持ち物に注意を促します。

 「ジーンズのピチっとした硬めの布、伸縮性がないのでとても動きづらい。例えば、バランスを崩して立て直そうとした時にも動きにくいので、できれば避けた方がいい。学校帰りに公園に寄るかもしれませんが、ランドセル、水筒、ひもの付いた物は外して置いてから遊ぶことを心がけてください」(日本こどもの安全教育総合研究所 宮田美恵子理事長)

 ほかにも横に広がるような長いスカート、フードの付いた上着なども遊具に引っかかることがあるので避けた方が良いということです。

 そして年齢の違う子どもたちが遊ぶ公園ではほかにもこんな心配が…。

 「大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんたちが来るとアグレッシブな動き方をしているのでぶつかったり、前を見ないで走ってくる子もいるので、衝突が一番怖い感じがします」(保護者の女性)

 「小学生の保護者たちが小さな子どもたちとぶつからないように『お兄ちゃんたちはこっち側で遊ぼう。小さい子たちがいるからね』とみんなに呼びかけるように言ってあげると角が立たないかもしれない。自分の子供だけでなく、みんなも気付いてもらえるような言葉がけができると良いと思います」(日本こどもの安全教育総合研究所 宮田理事長)

 子どもたちの公園遊び。安全に楽しむには保護者の心がけと準備が必要です。

北海道文化放送
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