9日、JR東日本が参入したのは銀行。新たにスタートしたインターネット銀行サービス「JRE BANK」が、豪華な特典を得られると話題を呼んでいる。

特典1「片道料金4割引き」

「JRE BANK」の注目の特典の1つ目は、50万円以上預金するなどの条件を満たせば、JR東日本の路線内で「片道料金が4割引」となるというもの。

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例えば、東京駅から新青森駅まで新幹線で旅行した場合、指定席の片道運賃は一人約1万7500円。これが4割引きとなると、運賃は約1万500円と、約7000円の割引となる。

この割引について街の人からは、「かなり(割引が)大きい!」「ねぶた祭とか見てみたい」「“ちりつも”で、いつか年に1回の旅行とか使うチャンスがあれば使いたい」といった声が聞かれた。

特典2「グリーン車無料」

特典の2つ目は、「グリーン車の無料」だ。

こちらも預金残高が50万円以上あるのが条件で、東京駅から餃子で有名な宇都宮駅に普通列車のグリーン車で旅行した場合、乗車券1980円とグリーン料金(モバイル)1550円を合わせて通常3530円の運賃だが、グリーン料金が無料なので1550円がなくなり、1980円のみになる。これでグリーン車での優雅な旅ができる。

この特典には「無料なら乗る。温泉に行きたい」「群馬!」といった歓迎する声もあった。

特典3「クーポンプレゼント」

3つ目の特典は、新幹線で往復できる人気サービス「どこかにビューーン!」の2000ポイント割引クーポンがプレゼントされる。

旅好きにはうれしい特典が並ぶJR東日本のネット銀行だが、口座開設に際して「一生懸命登録しようと思ったんだけど、入力するところが多くて諦めました」と苦戦する人や、「そのために口座開くっていうのも、ちょっと…。1年に1、2回しか、(旅行に)行かないからね」と自分にはサービスが向いていないと考える人もいた。

JR東日本は「ビッグデータ集まる」メリットも

お得すぎるサービスだが、JR東日本にはどんなメリットがあるのか。
専門家は、JR東日本が銀行開設に豪華な特典をつける理由をこのように話す。

ファイナンシャルプランナー飯村久美さん:
太っ腹な特典だと思う。来年度以降は未定とか予定というところもあるので、いつまで(特典が)続くかなというところもある。
銀行口座を開設してもらうことによって、ビッグデータを集めるという意味でも、輸送サービスだけでもなく、資産状況の把握を握れるのはとても大きなことだと思います。

100万口座を目標に掲げているJR東日本は、今回のサービスに乗り出す理由について、「グループサービスと接点を持ってもらい、全体の利益向上につなげたい」としている。
(「イット!」 5月9日放送より)

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