蚊が媒介する感染症、デング熱などの対策に役立てようと、仙台市が蚊の生息調査を5年ぶりに行いました。ちょっと変わった調査方法が道行く人たちの注目を集めていました。
公園の中でじっと立ち尽くす男性。虫取り網を片手に、目を凝らして探すのは…。蚊です。
記者リポート
「調査方法はその名も『8分間 人おとり法』です。作業員がその場に8分間立ち近寄ってきた蚊を網で捕獲し、その数を数えるというものです」
体を動かすと、蚊は逃げてしまいます。一見、地味ですが、地道な調査でもあります。
近くを通りかかった人
「そんなのやるんだと、初めて見てびっくりしました」
Q.その名も「8分間 人おとり法」
「あそこに立ってる若い人、犠牲者なの?そこまでするんだね、皆さんのために大したものだ」
5月8日の調査では1匹捕まえることに成功。蚊を媒介して感染するデング熱は、2014年、国内でおよそ70年ぶりに確認されました。翌年の2015年に生息調査が始まり、コロナ禍の2020年から一時中断。今回は5年ぶりの調査となりました。
前回の調査では、感染症を媒介するヒトスジシマカのメスが6月から10月にかけて確認され、ピークは9月だったということです。
仙台市は11月までにあわせて13回、調査を行うことにしています。