岐阜・美濃加茂市議会の副議長が、オーストラリアの姉妹都市の市長の娘にセクハラをした疑惑が浮上し、FNNは副議長を直撃した。
その言い分とは...。

美濃加茂市・永田徳男副議長「相手の方にある意味、不愉快な思いをされたのであれば、申し訳ないという思いはある」、「酔っていたのは事実」

セクハラ行為をしたとされている、岐阜・美濃加茂市の永田徳男副議長(71)。

問題の行為は4月、姉妹都市のオーストラリア・ダボ市の市長たちを招いた歓迎会の2次会で起こった。

出席者によると、2次会の会場は市内のスナック。
店員は当時の状況について、「不穏な感じはせず、永田副議長は泥酔という感じではなく、場を盛り上げようとしていた」という。

そして副議長は、カラオケで英語の曲を歌い踊りながら、ダボ市長の娘に近づいて行ったという。

その後、あろうことか、市長の娘の下腹部にマイクを近づけたという副議長。

市長の娘は嫌そうな顔をして首を振り、横を向いたという。

この問題は、同席していた市議が当時の様子を動画で撮影していたことで発覚。
実際に映像を見た議員は、「見た瞬間『これはまずい』と思うほど、ひどい動画だった。ダボ市とは長年のつきあいがあり、今後の外交問題にもなりかねない。誠に遺憾」と感じたという。

8日午後、取材に応じた永田副議長。
「セクハラ行為をした認識はない」と疑惑を否定した。

永田副議長「カウンター席に座って、順番が来て歌っていた時に、この(テーブル)前で歌って踊ってたと思う。その中でこけちゃったかもしれないが、そこが今記事になっている。わたしとしては、その(セクハラの)ような思いや行為は一切ない」

一方、ダボ市長の娘に対しては、すでに謝罪したとしている。

永田副議長「相手が不愉快という判断なら、素直に謝罪をしなければと思い、わび状を書いたのも事実」

2次会に参加していた、美濃加茂市の藤井浩人市長は「昨今取りざたされているセクハラ・パワハラの問題について、本人の意識がなくても周りが見ていたり、受けた方々がどう感じるのかも大きなポイントがある。客観的に見たところ、わたしは謝罪すべき案件だったと思っている」と述べた。

藤井市長は4月24日に、ダボ市長充てに謝罪のメールを送ったという。

藤井市長が、ダボ市長に送った謝罪文「参加された皆さまに大変不快な思いをさせてしまったことは、私にとって大変悔やまれることであり、心から謝罪します」

この問題について、ダボ市は「まもなく声明を発表する」としている。

市議会は9日、議員を集めた協議会を開き、対応を検討する予定。