秋田県井川町で初の地域おこし協力隊員となった男性がいる。地元の大阪を離れ、井川町で新たな一歩を踏み出した男性の思いを紹介する。

 2023年11月 井川町で 第一号となる地域おこし協力隊員が着任した。
大阪からやって来た橋野一勝さんだ。

 地元の大阪で調理関連の仕事に就いていた橋野さんは、田舎暮らしがしたいと心機一転、井川町が隊員を募集していた”地域おこし協力隊”に応募した。

井川町地域おこし協力隊・橋野一勝さん:「どうせなら自分の好きなことをしたいなと思って。もともと自然が好きで空気のおいしいところに住みたいなとずっと思っていた。井川町がキャンプ場の整備やイベントの企画に関わる仕事をしてほしいという募集があったので、おもしろそうだと思い応募した」

 Q.着任したときの気持ちは?:「ワクワクしましたね。秋田県には訪れたことが一度もなかったが、ここで初めて関わる機会を持てたことがうれしかった」

 地域おこし協力隊に着任後、役場の総務課に配属となった橋野さん。

 毎月、町の広報誌にコラムを連載し、地域の人々との交流やイベントを通して感じた思いをつづっている。

 井川町地域おこし協力隊・橋野一勝さん:「地域のコミュニティスペースで、僕が焼いたクレープに皆で好きな具材を乗せて食べてもらうクレープ会というイベントを行った。子どもたちが僕の顔を覚えてくれて、出会うたびに『かずり~ん!』って呼んで近寄ってきてくれるのがものすごくうれ
しい。(井川町は)子どもが安心して過ごせる環境ってことが伝わってくる」

 橋野さんと共にキャンプ場の整備やイベント企画に携わっている職場の先輩も橋野さんに期待を寄せている。

 職場の先輩
 Q.橋野さんの印象は?
 「本当に素直な人だなとというのが第一印象で、何事にも一生懸命やっていて、新しいことにも果敢にチャレンジしてくれている」

 Q.どんな事に期待したい?
 「これからやっていくことが全て初めてのことになると思うので、まずはいろんなことに果敢にチャレンジしてもらい、でき
ないことにも私たちが協力しながら力強くいろんなことに積極的に進んでいければなと思う」

 井川町に来て4か月。橋野さんが特にチャレンジしたことがある。町の観光地”日本国花苑”で開催される”さくらまつり“のフリーマーケットへの出店だ。

 橋野さんはサクラの葉を練りこんだ手作りのクッキーをまつりにやってきた人たちに振る舞うことを企画した。

 試作したクッキーの味は?

 井川町地域おこし協力隊・橋野一勝さん:「もうちょっと(桜の葉の)枚数を入れたほうが良かったかもしれない。でも、ちゃんと桜の味がします。おいしいです。」

 井川町第一号の地域おこし協力隊隊員として、地元を離れ新たな挑戦を始めた橋野さん。今後の目標を聞いた。

 井川町地域おこし協力隊・橋野一勝さん:
「まだ町民の人と関わる機会が少ないなと自分でも感じていて。これから町でイベントや企画を行っていくなかで町民と交流する機会を増やしていき、いずれは全町民に顔と名前を覚えてもらいたい。何事にも”やったるで!”という精神で町の事業に取り組んでいきたい」

 井川町地域おこし協力隊橋野さんの活躍はこれからも続く。

秋田テレビ
秋田テレビ

秋田の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。