中国では5月1日から「労働節」と呼ばれる大型連休がスタートし、空港には一足早く、多くの旅行者の姿があった。

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日本行きの手続きをするカウンターの前には、朝早くから中国人旅行客が長蛇の列を作っていた。

円安などの影響もあり、日本が2024年の海外旅行先の人気ナンバーワンに!
その日本では、あの有名な商店街が中国仕様に変貌し、観光客でにぎわっていた。

中国でも“ゴールデンウィーク” 人気1位の日本便は連日“満席”

お隣、中国でも1日から“中国版ゴールデンウィーク”が始まる。中国の大手旅行会社によると、2024年の海外旅行先の人気1位は日本だという。

日本へ旅行の中国人:
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのマリオのエリアに行くのが楽しみです。

さらに「レートが安いうちに買い物をしようと考えている」など、歴史的な円安をうけて日本へ向かう声が聞かれた。

4月27日から5月1日までの北京発東京行きの便はほぼ満席となるなど、早速  多くの人が日本に向けて飛び立とうとしていた。

上野・アメ横が“ガチ中華の街”へ…飛び交う言葉も変貌

一方、受け入れる側の日本では、ある変化が起きていた。東京で、ゴールデンウィークの谷間に多くの旅行客が訪れていたのは、上野・アメ横だ。

商店街を歩いて目についたのは、「中国料理」や「中国語表記」といった“中華化”だ。今、アメ横は、“ガチ中華の街”へと変貌していたのだ。

ナッツ類などを販売しているこの店では、店員も、台湾で話される言葉で呼び込むなどしていた。

この店員は、外国人観光客が増え、台湾で話される言葉などを独学で覚えたという。

丸安商店 深沢和彦さん:
必ず言葉一個一個を覚えていかないと、客の足を止めることはできない。中国語で例えば、「私はあなたに安くしますよ」って(いう)香港広東語を覚える場合には、香港の映画を借りてきて勉強する。

こうした接客に台湾からの観光客は、旅行先で聞いた“ふるさとの言葉”を聞いて、思わず店へ入っていくという。

台湾からの観光客:
ここを通った時に、親しみの言葉を感じました。

といった、日本の接客に対して「親しみを感じている」声が多く聞かれた。

“ガチ中華化”は料理にも…異国で感じる“ふるさとの味”

言葉だけではなく、“ガチ中華料理”を提供する店もあった。店頭に並んでいたのはアヒルを使った料理の数々だ。

中華料理店スタッフ:
本場の中華料理です。日本だと珍しいけど、中国だと一般的な料理ね。

この店の客の約半分は、中国人だという。
観光客からは、「海外に来たが、ふるさとの料理がたくさんあって、異国でふるさとに来た感じです。」といった声も聞かれた。

これからさらに、中国からの観光客が多く来るとみられるアメ横。“ガチ中華化”の流れはしばらく続くようだ。
(「イット!」4月30日放送より)

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