東北電力は昨年度の連結決算について過去最高益を更新し、3年ぶりの「黒字」になったことを発表しました。一方で電気料金値下げについては電力の安定供給に向け財務基盤の回復が優先として、「検討していく」としています。

東北電力によりますと昨年度の連結決算の売上高は前の年度より1893億円の減額となる2兆8178億円でした。一方、経常利益は前の年度より4912億円増えて2919億円で過去最高となり、3年ぶりの「黒字」となりました。

要因として、輸入している燃料価格を電気料金に遅れて反映させる燃料費調整額の『期ずれ』によるものが最も大きく2170億円。このほか、業務の効率化や上越火力発電所の稼働増加をあげています。

電気料金の見直しについては電力の安定供給に向けて財務基盤の回復が優先として「検討していく」としました。

東北電力 樋口康二郎社長
「安定的な利益確保ができる見通しが立てば、還元策についても検討したものを具体的にご提示したい」

また、女川原発2号機について今年9月ごろの再稼働の予定に変更はないとして「最後まで事故なく工事を進めていきたい」と述べました。

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。