過去、春の高校バレーで前人未到の5連覇を達成するなど名門校として知られる大分県中津市の東九州龍谷高校。しかし、2020年の春高バレーを最後に日本一からは遠ざかっている。名門復活、そして、再び日本一へと意気込むチームを取材した。

大分で最も歴史ある私立高校・東九州龍谷

明治32年1899年創立の東九州龍谷。大分県内では最も歴史のある私立高校だ。
2023年には相撲部の選手が世界大会で優勝。
さらには、食物科の生徒が考えたおにぎりが商品化されて大手コンビニエンスストアで販売されるなど生徒たちは多方面で活躍している。

大分県中津市 東九州龍谷高校
大分県中津市 東九州龍谷高校
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そんな東九州龍谷で、とりわけ活躍している部活動の1つがバレーボール部である。過去には春の高校バレー全国大会で前人未到の5連覇を達成するなど、数々の金字塔を打ち立ててきた高校バレー界の名門だ。「東龍」の愛称で全国にその名を轟かせている。

相原昇監督
相原昇監督

東龍バレー部 選手たちが感じる魅力とは

現在、名将・相原昇監督のもと、部員25人が日々練習に励んでいる。そんな東龍バレー部の魅力を選手たちに聞いたところ、梶山葵選手は「しぶといレシーブと粘り強いディフェンス」、藤﨑愛梨選手は「全員が盛り上がって最高なバレーができるところ」と話した。

過去には春の高校バレーで5連覇を成し遂げた東龍
過去には春の高校バレーで5連覇を成し遂げた東龍

世代を代表する逸材が加入

毎年県の内外から日本一を目指して新入生が加入してくる東龍だが、ことし新たに仲間入りした1年生には、世代を代表する逸材がそろっている。中学時代に大分県選抜のキャプテンとして全国準優勝に貢献し、大会の最優秀選手にも輝いた忠願寺莉桜(りおん)選手。さらに、16歳以下の日本代表としてアジア大会で優勝し、ベストセッター賞も受賞した吉村はぐみ選手も入部した。

ことし新加入した忠願寺莉桜選手
ことし新加入した忠願寺莉桜選手

東龍バレー部に入部しようと思ったきっかけについて、忠願寺莉桜選手は「ことしはお姉ちゃん(キャプテンの忠願寺風來選手)と一緒にプレーができる最後の年なので、一緒のコートに立ってプレーしたいと思ったから」と話す。

また、吉村はぐみ選手は「3年間を通して技術面や精神面を鍛えていきたい」と目標を語った。

ことし新加入した吉村はぐみ選手
ことし新加入した吉村はぐみ選手

地元が会場となるこの夏のインターハイ

高校生アスリートの夢舞台であるインターハイ。日本一を目指して、毎年夏に熱戦が展開されるこの大会は、ことし北部九州を舞台に開催される。バレーボール競技は、大分、それも東龍の地元・中津市が会場となっている。

夏のインターハイに向け練習に励む選手たち
夏のインターハイに向け練習に励む選手たち

◆忠願寺風來(かえら)主将
「東龍でバレーができる最後の年に地元でインターハイがあるので、これまで支えてくださった家族や先生方に恩返しをするという意味でも良いプレーや良い姿を見せて頑張りたい」

期待の新戦力を迎え、この春新たなスタートを切った東龍バレー部。名門の復活に向け、まずは地元で開催される夏のインターハイでの「日本一」を目指す。

東九州龍谷女子バレー部
東九州龍谷女子バレー部
テレビ大分
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