東京・荒川区にある小さな食堂。

この記事の画像(7枚)

「寒くない?大丈夫?」と、お客さんに優しく声をかけるのは地域ボランティアの福田一三さん(74)。
お客さんの多くは1人暮らしのシニア世代で、“シニア向け食堂”と呼ばれる。メニューは全て福田さんが考案したもので、料金は1食400円。

「(利用者に)気持ちよく過ごしてもらえればいいのかなと思っている」
こう話す福田さん自身も1人暮らし。知り合いから誘われ、去年から活動を始めた。

最初は自信が無かったという福田さんだが、今ではすっかり食堂の人気者だ。
「みんなに声かけくださってね。来るのが楽しみですね」(利用客)

そんな食堂に貼られていたのは、「詐欺被害に関する張り紙」。
互いに声をかけあい、詐欺被害の防止にもつとめている福田さんの活動を続ける原動力とは?

「楽しかったよとか言われると嬉しいというかね、これなのかな?と…やりがいを感じている」

地域住民があすも笑い合える場所を守る、福田さんの活動は続く。

取材協力:「つなぐ荒川食堂」
(「イット!」 4月3日放送より)