2月29日に結婚を発表した、メジャーリーグロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。このおめでたい話題に「便乗した」ケーキが話題になっている。一体どんなケーキなのか、店主を取材した。
洋菓子店 大谷選手の結婚に“便乗”
ムースをゼリーでコーティングしたケーキ「たまふゆゆ」が人気の、村上市にある洋菓子店「パティスリーマルヤ」。
この記事の画像(13枚)大谷翔平選手の電撃結婚にあわせて誕生したのが、青と白の二色のゼリーでコーティングされた特別仕様のたまふゆゆ「大谷さんご結婚おめでとうございます便乗スペシャルエディション」(税込み756円)だ。
パティシエの遠山浩司さんは「大谷さんが結婚発表されて『よし、お祝いしよう。ドジャーブルーと白でツートンのたまふゆゆだ』と思って、速攻作った」と誕生の背景を話した。
ドジャースのユニホームの色をイメージしたケーキだが、遠山さんは「本当は、この青はアルビのガンバ大阪戦用に作った青」と明かした。
遠山さんは、サッカー・アルビレックス新潟の試合前に、対戦相手のユニホームの色のたまふゆゆを作り必勝祈願をしていて、第2節の相手であるガンバ大阪をイメージした青と黒のたまふゆゆを作っているときに、大谷選手の結婚が発表され、遠山さんにも電撃が走ったという。
「青を半分にして白と合体させて、わ~い、できたと」
お祝いたまふゆゆ 作り方に工夫も
青と白のゼリーを流用し、ハート型のたまふゆゆを作ったが、最初は2色のたまふゆゆを合体させて作っていたため、割れてしまう問題が起こってしまった。
そこで、ハート型のたまふゆゆに半分、ケーキ用のフィルムを貼った状態で青色のゼリーでコーティングし、1個で2色のたまふゆゆを作っている。
「結婚祝いなのに縁起悪いから、割れないように1個で2色にする作戦に変わった」
見た目や思いだけでなく、もちろん味にもこだわっている。
「見た目だけだとリピートしていただけないので、おいしいものを作らないと」
全9色のたまふゆゆ “推し活”としても人気!
もともとは、村上市を流れる荒川をイメージした水色のみだった、たまふゆゆ。
今では黄色・赤・オレンジ・ピンク・白・紫・黒・緑が加わり、全9色をラインナップ。
「最初に黄色と赤が加わった。そこから『この色が加われば、セーラームーンが再現できるな。これを足したら、あのヒーローの色が揃うな』と増えていき、最終的には、あるアイドルのファンから『あとオレンジがあれば、アイドルグループのメンバーカラーが揃う』と言われるうちに増えて、今の9色になった。アイドルなどの“推し活”としても人気」と遠山さん。
新潟県内だけでなく、全国からも問い合わせが増えているという。
販売は期間限定も…「おめでたい話題あれば」
今回、大谷選手の結婚に便乗して誕生したケーキは、3月いっぱい限定で販売される予定だが、大谷選手のおめでたい話題があれば、また復活させることも可能だという。
「こんなに前人未踏のことをしちゃうんだというようなことで、しょっちゅうお祝いできそうな気はする。大谷さんのめでたいニュースを待っている。乗らなきゃ、このビッグウェーブに」と遠山さんは笑顔をのぞかせた。
「大谷さん好きな人しかこの国にはいないと思っているので、みんなでお祝いの気分で食べていただければ」
(NST新潟総合テレビ)