ワークマンが東京・池袋にキッズ専門店をオープンした。
大人用の商品を子ども用にリサイズし、低価格で提供する。
親子コーデを楽しめる取り組みで、ファミリー層の取り込みを目指す。
高機能かつ低価格な子ども服は需要が高いと考えられ、海外展開にも期待したい。
「ワークマンのキッズ店」池袋にオープン
ワークマンで親子コーデが楽しめる。
この記事の画像(18枚)岩田真由子記者:
アウトドアウェアや作業服を販売しているワークマンから、キッズの専門店がオープンしました。
5日、ワークマンが東京・池袋にオープンした子ども服の専門店「Workman Kids (ワークマンキッズ)」。
店内に並ぶのは、大人用の人気商品を子ども用にリサイズした商品。
こちらのレインジャケットは、大人用が3900円に対し、子ども用は2900円。
デザインをそのまま生かすことで、製造時のコストダウンにもつながり、価格は、大人用の6~7割程度となっている。
岩田真由子記者:
こちらのかばん、一見リュックサックに見えますが、実はランドセルなんです。
カラビナやファスナー付きポケットなど、機能性にこだわったランドセル「ESスチューデント デイパック」は、8800円で2024年6月に販売予定。
そのほかにも、手袋やサングラスなど、小物にも力を入れている。
来店客:
安くていいなと思いました。Tシャツとかおそろいにして出かけたい。
「#ワークマン女子」の店舗と併設することで、“親子コーデ”を楽しみたいファミリー層の取り込みを目指すワークマンキッズ。
2月に沖縄県で1号店をオープンしたところ、4日間の売り上げは、当初の計画と比べ、5.1倍になったという。
成長に合わせ買い換えが必要な子ども服と、作業服で培った「高機能で低価格」を武器にしたワークマン。
取締役も、この2つの親和性に期待を寄せている。
ワークマン・土屋哲雄専務取締役:
われわれは仕事のときに、はっ水で水が染みない、子どもは水遊びでビチャビチャになったりと。子どものものにお金かかりすぎるから、(価格は)親のだいたい6割だとか安めにつくり、ついでに買えるものということで、子育ての支援ができないかなと思っている。
今後、全国で7店舗(関東3店舗)を出店し、売上高200億円を目指すとしている。
低価格は親子コーデの必須要素
「Live News α」では、一橋ビジネススクール教授の鈴木智子さんに話を聞いた。
堤 礼実 キャスター:
── 子ども服への本格参戦、どうご覧になりますか?
一橋ビジネススクール教授・鈴木智子さん:
これでワークマンは、メンズ・ウィメンズ、そしてキッズと、家族の服すべてをカバーすることになります。
総合アパレルメーカーとして歩みを進めるのならば、先行するユニクロや、ザラがそうであるように、キッズカテゴリーを押さえることは必要不可欠な打ち手だと感じます。
堤 礼実 キャスター:
── ただ、子ども服には少子化という逆風もありますが、これについては、いかがですか?
一橋ビジネススクール教授・鈴木智子さん:
確かに、子どもの数そのものが減り、国内の子供服市場は頭打ちとされています。
とはいえ、子ども服は値段の高いものを買っても、成長すればすぐに着られなくなりますよね。買い替えのサイクルが早いと嘆く親たちに、ワークマンの低価格は歓迎されるはずです。
さらに、子ども服に対するニーズには、動きやすさや丈夫さといった機能性が、常に上位に挙がってきます。
これもまた、ワークマンがフィットする分野といえます。
堤 礼実 キャスター:
── ワークマンに家族で出かけて、それぞれの服を買う楽しいショッピングができるのもうれしいですよね?
一橋ビジネススクール教授・鈴木智子さん:
その楽しさでいうと、今回のワークマンキッズは、親子コーデを可能にすることも意識されています。
例えば、パンデミック前にも、ハッシュタグ「#MommyAndMe(お母さんと私)」は人気があり、SNSでの写真投稿の増加が子供服市場の成長につながりました。
近年、親子コーデは子供服を成功させるために、重要なポイントになっています。
“高機能・低価格” 海外でも差別化に
堤 礼実 キャスター:
── 今後の成長を確かなものにするために、子ども服は大切なピースなんですね?
一橋ビジネススクール教授・鈴木智子さん:
日本では子ども服の市場は頭打ちであっても、世界の市場は成長が見込まれています。高品質な子ども服は訪日外国人にも人気が高いです。
ワークマンの高機能で低価格な子ども服は、海外市場でも需要があると考えられます。職人の過酷な環境に寄り添ってきたワークマンの服づくりは、ユニクロやザラなどと差別化を図れるものです。
家族みんながストレスなく過ごせるようになると、日本はもちろん、世界でもハッピーな笑顔が広がるかもしれません。
堤 礼実 キャスター:
子ども服には機能性とコスパの良さが求められます。
これまでのノウハウ、ワークマンならではの強みを生かして、新たな子ども服の選択肢を増やしていってほしいですね。
(「Live News α」3月5日放送分より)