3月4日の参院予算委で立憲民主党の辻元代表代行は、自民党の派閥の政治資金事件に関し、自身が22年前に議員辞職した上で国会での参考人招致に応じた体験を元に、岸田首相に対し、自民党の若手議員に国会での説明を促すよう呼びかけた。

辻元氏は、安倍派の幹部らが衆院政倫審で行った発言に食い違いがあると指摘し、安倍派の若手が国会で説明する場をつくるべきだと岸田首相を追及した。

岸田首相が「検察の捜査、本人の会見、党の聞き取り調査、政倫審での議論などを総合的に判断して実態把握に努める」と述べるにとどめると、辻元氏は「空虚な答弁だ」と批判し、以下のように語り出した。

「あのね、総理。私ね22年前、秘書給与問題で議員辞職したんですよ。その時、議員辞職しても参考人招致に応じろと私を引きずり出したのは自民党なんですよ。私は当時、土井たか子党首に、公の場で説明をしてけじめを自らつけてやり直した方があなたの政治生命を守ることになると諭されて、震えながら出たんです。二年生の時でした。私は参考人招致から逃げなかったから、復帰できたと思ってます」

辻元氏はその上で岸田首相に「自民党の若手の中には、志のない裏金議員のレッテルを貼られて困っている若手もたくさんいると思う。総理ね、今ここで自民党若手議員に派閥幹部の顔色を見ず、真実を語れとここで呼びかけてください」と呼びかけた。

これに対し岸田首相は「私は今まさに委員がおっしゃいました、志のある議員は政倫審を始め、あらゆる場を通じて説明責任を尽くしてもらいたいと申し上げている」と述べ、「様々な場を通じて説明責任を果たしていただきたいと強く期待する」と強調した。

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