北海道内の米どころ、後志の蘭越町で、地元特産の米を生かした新たな日本酒の酒蔵が建設されることが2月27日発表された。
「地元の米」生かした日本酒
「新たな日本酒 オール蘭越で勝負がしたいと聞いて感銘を受けた」(蘭越町 金 秀行 町長)
この記事の画像(5枚)蘭越町の特産品の価値を高める新たな取り組みが始まる。
町内に作られる新しい酒蔵は「森ノ醸造所」。町内の田園地帯に2024年4月から建設され、2025年秋の開業を目指す。
山梨県で「七賢」ブランドの製造責任者を務めた北原亮庫さんが運営する。
「ここには蘭越米というすばらしいブランドがある。この地域自体のブランドを高めることができる」(森ノ醸造所 北原亮庫 さん)
風評被害に負けず 品質を高く評価
蘭越町は2023年6月、地熱調査の際に噴出した水蒸気の影響で、水質汚染などが問題となり、一時、風評被害が広がった。
しかし、2023年開催されたおいしい米を決めるコンテストでは蘭越の農家が優勝するなど、米の品質は高く評価されている。
北原さんは蘭越産の食米「ななつぼし」を使用し、スパークリング日本酒一本で勝負する。
「多くの方々の乾杯・祝いのシーンを蘭越米のスパークリング日本酒で彩りたい」(北原さん)