首里城では23日、琉球古典音楽と西洋のクラシック音楽が融合した音楽会が開かれ、新たな響きが来場者を魅了しました。

首里城の世誇殿で開かれた音楽会では、沖縄と西洋で古くから親しまれる琉球古典音楽とクラシック音楽が演奏されました。演出を手掛けるのは、メディアアーティストの落合陽一さん。日本フィルハーモニー交響楽団とともに、オーケストラの視点から日本の優れた音楽文化を紹介する取り組みを続けています。

舞台上の大型モニターには、演奏に応じて生成AIが映像を生み出し、聴覚と視覚で音楽を楽しむことができます。琉球古典音楽の「揚作田節」をベースに作曲された「OpenLeaves」では、県立芸術大学の学生が歌三線を演奏する中、バイオリンなどで構成するカルテットが包み込むように絶妙なハーモニーを奏でました。

観客「クラシックと琉球古典音楽の融合という意味でかなり新しいジャンル。これがうまい具合に統合されていて鳥肌が立ちました。」「交わるのがとても斬新で今まで考えたことも無かった、それがこんな間近で聞けるなんて最高に幸せだなと思いました。」「一緒にやる映像がとにかく見たくて。落合さんに興味があったから音楽と(映像が)どういう融合されるのかなと思って、新しい。」

落合陽一さん「(首里城は)戦争でバリバリに壊されても元に戻したし、こうやって繰り返されて、新しいものに、世代ごとに生まれ変わっていくのが沖縄の強さだし美学ですから。ぜひ復興に向けて力になれることがあれば何でもやっていきたいと思います。」

演奏したメンバーらは24日琉球新報ホールでも音楽会を開催します。

沖縄テレビ
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