開催中の長崎ランタンフェスティバルの目玉「皇帝パレード 特別版」は福山雅治さん仲里依紗さんが絢爛豪華な衣装で登場し、長崎の街は熱気に包まれた。福山さんゆかりの地にも多くのファンが足を運び、長崎から平和を発信した1日となった。

帰ってきたばい長崎!

2月17日土曜日。長崎市出島には多くの人達が詰めかけた。出島の扉が開くと歓声が上がった。絢爛豪華な衣装に身を包み登場したのは、長崎市出身の福山雅治さんと東彼杵町出身の仲里依紗さん。

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皇帝役・福山雅治さん:
帰ってきたばい長崎!これから皇帝パレードが行われるということは、長崎という街が今この瞬間平和であることの証しだと思っています。

皇后役・仲里依紗さん:
東京に出て20年、久しぶりのランタンフェスティバル。私自身もとても楽しみにして帰ってきました。

御輿の乗り心地は…

この日は2人を迎えるために最も早い場所でパレードの約4時間前から交通規制が行われた。 沿道では朝早くから場所取りをしている人の姿も。

歓迎の思いを込めて 2人の登場を待ちわびる
歓迎の思いを込めて 2人の登場を待ちわびる

午後1時30分、ついにパレードが始まった。皇帝パレードは中国の皇帝が民衆と共に新年を祝う様子を再現したものだ。応募があった約17万人から抽選で選ばれた約2万6000人が特別なパレードを沿道から観覧した。

2人の御輿を担いだのは長崎の秋の大祭、長崎くんちで鯱太鼓(しゃちだいこ)を奉納する銀屋町の人たちだ。御輿に担がれた福山さん、御輿隊へ本音を語る一幕も。

御輿隊へ本音を語る一幕も
御輿隊へ本音を語る一幕も

福山雅治さん:
(乗り心地は)最初はちょっとやばいかも、と思ったが慣れてきました(笑)

2人に大興奮!歓声鳴り止まず

パレードは2人が手を振り、視線を送るだけで悲鳴のような歓声が鳴りやまない。それに応えるかのように、福山さん仲さんは肉声で反応してくれたのだった。

福山雅治さん:
もっともっと盛り上がっていただいても構いません。どうぞ力の限り声援を送っていただいて構いません!よろしくお願いいたします

仲里依紗さん:
みんなありがとう!ちゃんと水分摂ってね

地元の中学高校吹奏楽部がパレードを先導
地元の中学高校吹奏楽部がパレードを先導

地元の活水中学高校吹奏楽部がパレードを先導。福山さんのヒット曲「HELLO」に乗せてパレードが進む。 

中国衣装をまとった140人の隊列が1.3キロを1時間半かけて練り歩いた
中国衣装をまとった140人の隊列が1.3キロを1時間半かけて練り歩いた

中国衣装をまとった総勢約140人の隊列は、史跡「出島」から「出島メッセ長崎」までの約1.3キロを1時間半かけて練り歩いた。約450人の警察官を含むあわせて約1000人が警備にあたり、大きな混乱もなく終えることができた。

大興奮の観覧客
大興奮の観覧客

観覧客は「感動で言葉が出なくて手を振っただけ、心から嬉しい」「指差して笑ってくれた!」「たぶん目が合った!」「もう一生忘れられない!」など喜びであふれた様子だった。

特注品の衣装は期間限定で展示

ゴールの出島メッセ長崎ではトークイベントも開かれ、2人は訪れた人たちや関係者に感謝の気持ちを伝えた。

福山雅治さん:
もうたどり着く場所、たどり着く場所が皆さま、本当に笑顔と熱い声援とで迎えてくださってね。もう、なんかぐっときましたよ。本当に。

仲里依紗さん:
皆さん本当に朝とても早くから大丈夫ですか?並んでいただいて疲れてないですか?でも、きょうは本当にお天気に恵まれてすごくよかったです。

特注品の衣装は「このままご飯食べに行ける」
特注品の衣装は「このままご飯食べに行ける」

今回のパレードで目を引いたのが2人が身にまとった衣装、これは特注品だ。フジテレビ系で放送されていたドラマ「パリピ孔明」の衣装も手掛けたスタイリストBabymixさんが手がけたものだという。

福山さんは厚底のブーツで身長が2メートルほどになっていた
福山さんは厚底のブーツで身長が2メートルほどになっていた

福山雅治さん:
私、きょう、身長が約2メートルぐらいになっています!これ、皆さん見てると「あれ大変なんだろうな、重くて。着心地も悪くて、早く脱ぎたいんだろうな」とお思いでしょうが、なんだったらこのあと街にご飯食べに行ってもいいぐらいの着心地ですよね。

仲里依紗さん:
はい。全然、着心地いい。ご飯行けます!

身に着けた衣装は、2月23日から3日間、出島メッセ長崎で展示
身に着けた衣装は、2月23日から3日間、出島メッセ長崎で展示

2人が身に着けた衣装は、2月23日から3日間、出島メッセ長崎で展示されることになっている。「長崎を盛り上げたい」2人がいつも抱いていた思いを実現した1日となった。 

仲里依紗さん:
長崎をどんどん盛り上げるためにどんなことができるだろう?といつも思っている。これから皆さんと一緒に広げて長崎をさらに盛り上げていきたいなって、その力に少しでもなればいいなと思ってお仕事を頑張っています。

福山雅治さん:
10月にはスタジアムシティも始まります。長崎が大きく前進していくきっかけになると思います。きょうのこの活気を長崎が持つ元気の象徴として。まだまだ元気になれるはずだと思っております。長崎を一緒に盛り上げていきましょう!

平和を伝えるきっかけになった1日

パレードの当日、会場以外でにぎわいを見せた場所があった。長崎市の山王神社。「被爆クスノキ」がシンボルである、1945年に原子爆弾が落とされた爆心地に近い神社だ。

長崎市山王神社の被爆クスノキ
長崎市山王神社の被爆クスノキ

福山さんは原爆の熱線を浴びながらも力強く生き続けるこのクスノキをテーマに歌を作った。「クスノキ」だ。福山さんは被爆樹木を通じて被爆の実相を後世に伝える取組みを続けていて、その思いは少しずつ広がっている。

パレード当日は福山さんファンが次々に訪れた
パレード当日は福山さんファンが次々に訪れた

大阪から訪れた福山ファン:
すごいパワーを感じる。聖地巡りって言って一般の方からしたら軽く思われるかもしれないけど、こういうこと知ることができるし、家に帰ったら家族や子供に話したりしてできるから色々伝えていきたい。

長崎に熱い思いを持つ福山雅治さん、仲里依紗さんのパレードは街に熱気と活気を与えただけではなく、多くの人が長崎を見つめ直し、平和の願いを届けるきっかけももたらした。

長崎ランタンフェスティバルは2月25日まで開催中だ。

(テレビ長崎)

テレビ長崎
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