JR長崎駅周辺は再開発され、100年に一度のまちづくりが進んでいる。2024年開業の2つの目玉事業は、長崎経済活性化への期待が特に大きいといえる。1つが今月16日に開業した「長崎マリオットホテル」だ。長崎への観光客やビジネス客の誘致、さらには長崎全体への経済効果への期待が寄せられている。

駅直結の好立地ホテル!

16日に開業した「長崎マリオットホテル」。

中央奥の建物が「長崎マリオットホテル」 駅ビルの7階から13階に入居
中央奥の建物が「長崎マリオットホテル」 駅ビルの7階から13階に入居
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入り口はJR長崎駅東口に直結し、2023年秋にオープンした駅ビルの7階から13階に入居している。国内外で8千を超える施設を展開するマリオットインターナショナルのハイブランドホテル「マリオットホテル」としては、“九州初上陸”だ。

16日の開業式典には、JR九州やホテルの関係者のほか、大石長崎県知事や鈴木長崎市長など約40人が出席した。

開業式典には約40人が出席
開業式典には約40人が出席

JR九州の古宮洋二社長は「長崎といえば海、稲佐山であり、それらが見渡せる絶好の場所にホテルができた。長崎市全体がいかに元気を出し、経済効果を出すかが最も大切だ」と話す。

また鈴木長崎市長は「出島メッセ長崎での会議などを誘致するひとつの強みになる」と長崎への観光客はもちろん、ビジネス客誘致にも期待を寄せている。

気になるのは、ずばりホテル内の様子だ。

7割はバルコニー付き客室!

長崎マリオットホテルには14種類、207の客室があり、7割がバルコニーを備え、高層階で長崎港や稲佐山を眺めることができる。

広さ242平方メートルの広さを誇る最高グレードの「インペリアルスイート」は1泊55万円~で九州最大級のスイートルーム。

客室「インペリアルスイート」
客室「インペリアルスイート」

西九州新幹線「かもめ」がJR長崎駅に出入りする様子を見ることができる部屋「かもめスイート」も魅力のひとつだ。

「かもめスイート」からの眺め
「かもめスイート」からの眺め

1泊2万9千円~の部屋もあり、宿泊客以外も利用できるレストランも備えている。

ホテル内の客室や施設の様子をもっと見る

長崎マリオットホテル サイ・ウエスト 総支配人:
長崎らしい素晴らしい体験を提供する計画がある。「恋に落ちるホテル」を用意している

客室の予約率などは公表されていないが、ホテル側は「堅調な滑り出しができている」と話している。

2024年はチャンスの1年!

外資系ホテルの台頭について、長崎県内の宿泊業関係者は「海外の新たな客層への宣伝に繋がる」と期待を寄せる。

日本旅館協会 長崎県支部 小林秀顕支部長:
新しいターゲットに届いてチャンスになると思うので競合は想定しないといけないが、それ以上のメリットがある

長崎市内で開かれた新春賀詞交歓会 宿泊業関係者など約200人が出席
長崎市内で開かれた新春賀詞交歓会 宿泊業関係者など約200人が出席

インバウンド獲得に向けて「国際クルーズ船」の寄港回数がカギを握るという見方もあり、長崎県は引き続き誘致活動に力をいれるとしている。

長崎マリオットホテルがあるJR長崎駅は、2022年に西九州新幹線が開業。

2023年秋に新たな駅ビルもオープンし、2024年10月14日には長崎駅近くにジャパネットグループが「長崎スタジアムシティ」を開業するなど「100年に一度のまちづくり」が進む。

相次ぐ新施設の開業を受け、長崎の観光業界の関係者は2024年を「チャンスの1年」と意気込んでいる。

(テレビ長崎)

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