1月20日頃は二十四節季のひとつ「大寒」。実はこの日は「甘酒の日」でもある。この時期によく飲まれることから定められたそうだ。飲む点滴とも言われる甘酒。こだわりの甘酒、そして優れた栄養にスポットをあてた。
こだわり甘酒であったまろ!
愛媛・松山市二番町の「和cafe WA!KKA」。和の雰囲気漂うカフェは、元々居酒屋だった店を1年前にリニューアルした。徳本真紀さん、恵美さん姉妹が2人で営んでいる。
この記事の画像(13枚)こちらでいただけるのが、ほんのり茶色い「麹甘酒(ホット)」。やさしい甘みで、トロっとした食感と雑穀のつぶつぶ感が特徴。ショウガも入っていて、体の底から温まる。
材料は、東温産の無農薬のもち米を使った雑穀おこわと米麹だ。これらを合わせてじっくり寝かせること10時間。調理器具のブレンダーですりつぶし、温めながら伸ばす。そして、最後にショウガと合わせて完成!砂糖は全く使っておらず、アルコールも0%だ。
甘酒と同じ雑穀おこわを使ったおはぎとのセットも相性が抜群。もちもちのおはぎは自然な甘みのあんこが使われていて、サツマイモのゴロゴロ感と、雑穀のつぶつぶ感、色々な食感を楽しめる。
甘酒が苦手な人でもおいしい?
どうして雑穀を使おうと思ったのだろうか。
和cafe WA!KKA 妹・徳本恵美さん:
ここでおはぎに雑穀の入ったおこわを使っていて、それを活用できないかということで作ったんですけど、作ってみたらおいしくて
和cafe WA!KKA 姉・徳本真紀さん:
私はもともとあまり甘酒が得意ではなかったんですけど、この甘酒はおいしく飲めています
最近の甘酒の売れ行きはどうだろうか。
和cafe WA!KKA 妹・徳本恵美さん:
寒くなってくると、よく頼んでくれるようになりました。手作りのもので体から、芯から温まってもらえたらいいなと思います
寒い冬にエネルギー補給
寒い冬に飲みたくなる甘酒。「飲む点滴」ともいわれる理由を専門家に聞いた。
米麹の甘酒には、以下が豊富に含まれている。
・エネルギー源となる「ブドウ糖」
・そのブドウ糖からエネルギーを作るため必要な「ビタミンB群」
・そしてタンパク質を作るアミノ酸のうち、食事からでないと摂取できない「必須アミノ酸」
松山東雲短期大学 食物栄養学科・森本千恵教授:
バランスよく含んでいるということなので、例えば、ちょっと疲れているときに甘酒を飲むと、エネルギー補給ができる。甘酒を朝飲むというのもいいかなと思います
おいしくて栄養たっぷり。寒い冬、甘酒が冷えた体にしみわたる。
(テレビ愛媛)