JR郡山駅から車で約30分、奥羽山脈の豊かな自然に囲まれた福島県郡山市の奥座敷「磐梯熱海温泉」に、驚きのあったかグルメがあるという。インパクト大な鍋と美人の湯で、ポカポカになってみませんか?
伝説の美人の湯
19の個性的な旅館が観光客を迎える磐梯熱海温泉。散策を楽しんだ後に、疲れた足と心身を癒やしてもらおうと街の至るところに足湯がある。
この記事の画像(9枚)今から約800年前、不治の病に苦しむ萩姫が湧き出る温泉に浸かったことで、病気を完治させた伝説から磐梯熱海温泉は「美人の湯」として知られるようになった。
食事が自慢の宿
創業25年の「湯のやど楽山」の食事の会場には、6つの「かまど」。炊きたてのコシヒカリに、根菜のせいろ蒸し…「地産地消」だけでなく、その地で旬にとれたものを旬のうちにいただく「旬産旬消」を掲げている。
女将の清水達子さんは「昔、お母さんたちが割烹着を着てかまどで炊いたご飯、みそ汁、煮物などを食べていたので、地元ならではの料理を作りたいとかまどでご用意した」と話す。
1000℃の石がかくれんぼ!?
湯のやど楽山で味わえる、あったかグルメが…名物「かくれんぼ鍋」
石窯のなかで約30分かけて1000℃になるまで熱した石を、豪快に鍋に投入!
一瞬にしてグツグツ、一気に香りも増してくる。具だくさんのスープに入った石は、隠れて見えにくくなる。まさに「かくれんぼ」状態。「あったか」を通り越して、もはや「アツアツ」だ。
見て楽しく♪味もおいしく!
女将の清水達子さんは「珍しい石をつかっているので、なにか石にちなんだ料理ができないかと思って、みんなで発案して作った鍋」だと話す。目の前で石を入れてくれるエンターテインメント性だけでなく、一気に高温にすることでうまみが凝縮し具材の食感も際立つそう。使用する具材は、郡山市内で採れた野菜や「常磐もの」の鯛など、福島の食材にとことんこだわっている。
露天風呂でもかくれんぼ
こちらの旅館では「かくれんぼ鍋」だけでなく、かくれんぼが出来るほどの大きな岩に囲まれた露天風呂「大岩のかくれんぼの湯」も名物。女将の清水達子さんは「実家に帰ってきたような雰囲気作りをしている。気兼ねなくおでかけ頂ければ」と話す。
料理と温泉に加えて女将のおもてなし。3つの「あったか」で、冬の寒さに「ホット」一息ついてみてはいかが。
(福島テレビ)