能登半島地震では、いまだに2万2,000人以上が避難生活を送る中、仮設住宅の建設に向けた作業が始まった。

石川・輪島市と珠洲市にある仮設住宅の建設予定地では、12日午前から工事関係者が測量などの作業を行った。

仮設住宅は2月上旬以降に完成する予定で、12日に申し込みが始まった輪島市役所の臨時窓口には、被災した住民が続々と申請に訪れた。

自宅が半壊した男性「とりあえず住まないとね。できるだけ早いうちがいいかなと思って」

仮設住宅は今後、能登町、穴水町を含め、あわせて175戸建てられる予定。

一方、火災でおよそ200棟が焼失した輪島市の朝市通りでは、警察や消防、自衛隊による一斉捜索が4日目を迎え、隊員たちは引き続き、安否不明者の手がかりを探した。

石川県の死者は215人、安否不明者は28人となっている。

こうした中、13日は、大学入学共通テストが始まる。

12日午前8時ごろ、珠洲市内の施設前には、金沢市へ向かう受験生が集まった。

受験生「地震とかの影響で勉強どころではなかったけど、最後の1週間はどうにか時間を削って頑張った」、「もうここまできたのでやるしかないなって」

千羽鶴を受け取り、貸し切りバスに乗り込んだ受験生は、見送りの人々に手を振りながら、試験会場のある金沢市へ向かった。

地震の影響で受験できない場合は、特別措置として、1月27日と28日に実施される追試験を受けられるという。

一方、輪島市では学校再開のめどがたたず、市内の中学生およそ400人の一時的な集団避難を検討していて、希望者は石川県南部の白山市で授業を受けられるようにするという。

<フジネットワーク サザエさん募金>能登半島地震救援

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