経済産業省は4日、能登半島地震により被害を受けた石川県のインフラの復旧状況を公表した。

電力については、4日午後4時時点で約2万9200戸で停電が続いている。

七尾市、志賀町では、侵入困難地域を除き停電は解消した一方で、輪島市、珠洲市、能登町、穴水町では電柱などの設備の被害状況の調査を進めているが、道路の被害状況が想定以上だとして、停電の復旧に時間を要する見込みだとしている。

北陸電力のほか、他の電力会社の応援も含めて総勢約900人体制で復旧作業が進められている。

ガソリンについては、4日に七尾市や穴水町まで配送を開始したため、在庫状況は徐々に回復しつつあると明らかにした。

一方で、地震の影響で設備が損壊するなど安全性が確認できていないガソリンスタンドもあり、利用者が給油可能な店舗に集中して渋滞が発生するなど、供給側の制約が生じてきているとした。

輪島市、珠洲市方面については、道路が復旧したことから、経産省は石油元売りに対し、5日朝から配送を開始するよう指示したとしている。

FNN
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