バスケットボールの高校日本一を決めるウィンターカップに、男女そろって出場する福島東稜高校バスケットボール部。女子は、2021年のウィンターカップで初めて全国大会に出場すると、22年も23年も福島県内から全国に挑む権利を独占。そのチームの強さの秘密を探った。

歴史を変えたチーム

福島東稜高校・女子バスケットボール部。2023年のチームは、6月の東北大会で2位、9月の東北ブロックのリーグ戦では優勝を果たした。

東北大会で2位 東北ブロックのリーグ戦では優勝
東北大会で2位 東北ブロックのリーグ戦では優勝
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古川清春監督は「東稜の歴史を変えてくれたチーム。新しい1ページを開いてくれたチーム」と評価する。古川監督が「歴代最強」と言い切る2023年チーム。そのチームの「要」となるのが3人のキーパーソン。

福島東稜高校・古川清春監督「203年チームは歴史を変えた」
福島東稜高校・古川清春監督「203年チームは歴史を変えた」

得点力でけん引 柴田美奈

1人目は、得点力でチームをけん引するキャプテンのフォワード・柴田美奈選手。
古川監督が「典型的なシューター。スリーポイントはもちろん、カットインしてドライブしてシュートを決めるという強さもある」と話す柴田選手は、チームの得点の3割以上を一人で稼ぐ。一番の武器はスリーポイントシュート。ゴールから離れた場所で打つ難しいシュートだが、柴田選手は次から次へと決めていく。この日のチャレンジは、35本中25本…成功率は7割に達した。

キャプテンのフォワード・柴田美奈選手 チームの得点の3割以上を一人で稼ぐ
キャプテンのフォワード・柴田美奈選手 チームの得点の3割以上を一人で稼ぐ

高さと速さ オサイ・フェイバ・チノエ

2人目は、その高さ県内一!ナイジェリアからの留学生、オサイ・フェイバ・チノエ選手。リバウンドもシュートも185センチの長身をいかして圧倒する。しかし、高さだけではない。古川監督は「走ったら一番速いくらいのスピードを持っている」というように、俊足をいかしゴール下から反対側のゴール下へ。まだ1年生のチノエ選手、日々成長を続けている。

オサイ・フェイバ・チノエ選手 長身と俊足をいかしたプレー
オサイ・フェイバ・チノエ選手 長身と俊足をいかしたプレー

コートの外の大黒柱 本川瑚々

そして3人目は、アシスタントコーチ・本川瑚々さん。2023年夏のインターハイまでは選手として活躍していた。しかし、2022年2月の東北新人大会で前十字靭帯を断裂。本川さんは「夏までやりきろうと自分で決めて、靭帯を切らしたまま夏までやりきった。インターハイ終わった後に地元で手術をして、今は学生アシスタントコーチとしてチームに関わっています」と話す。

アシスタントコーチ・本川瑚々さん 2023年夏のインターハイまでは選手
アシスタントコーチ・本川瑚々さん 2023年夏のインターハイまでは選手

練習メニューを考えて、大きな声で練習を仕切って…時には、チノエ選手に日本語も教える本川さん。選手たちにとって頼れる存在だという。

チノエ選手に日本語を教える本川さん
チノエ選手に日本語を教える本川さん

ウインターカップ まずは一勝

「歴代最強」のベースとなっているのが、学年を越えた仲の良さ。コートを離れれば普通の高校生に見えるが、生活の中心はバスケットボール。上達すること、そして試合に勝つことで頭の中はいっぱいだ。

寮の部屋の壁には目標が書かれたメモ
寮の部屋の壁には目標が書かれたメモ

キャプテンの柴田美奈選手は「ウィンターカップまず一勝して、今まで応援してくれた方々に3年分の感謝と恩返しを」と意気込みを語った。

ウィンターカップまず一勝
ウィンターカップまず一勝

初戦敗退が続いたウィンターカップで、まずは勝利を!ウィンターカップは12月23日に開幕、福島東稜高校は初日に鹿児島県の鹿児島高校との初戦に臨む。

(福島テレビ)

福島テレビ
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