海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は28日、中東のイエメン沖で海賊対処にあたっていた護衛艦の周辺海域に弾道ミサイルが着弾したことについて、「安全上の懸念を生じさせることはなかった」と述べた。
イスラエルに関係するタンカーがイエメン沖で26日、武装グループに一時乗っ取られたが、アメリカ海軍の駆逐艦が救難した。
酒井氏は28日の会見で、海上自衛隊の護衛艦や哨戒機も現場に急行し、情報収集など支援にあたったと明らかにした。
その際、弾道ミサイルが、護衛艦から約18km離れた海域に着弾したが、被害はなかった。
酒井氏は、アメリカ軍から弾道ミサイル発射の情報提供を受けたとしたうえで、「安全上の懸念を生じさせることはなかった」と説明し、「警戒しつつも現在の任務を継続する方針だ」と述べた。