日に日に寒さが増している中、山形の冬の味覚・青菜漬けの販売が始まった。青菜の栽培は雨不足の影響を受けたが、2023年も手作りのおいしい青菜漬けができ上がっている。
販売はいつ?店舗には問い合わせが…
11月20日午前9時、山形市長谷堂の「エーコープもとさわ」の直売所では、今シーズンの青菜漬けの販売が始まった。
この記事の画像(17枚)雨の中開店前から並んでいた人は「7時40分から並んでいる。『絶対に買わなくちゃ』という思いで来た。毎年食べないと落ち着かない」と話す。開店10分前には5人が列を作っていた。
パリッとした食感と独特の辛みが絶妙な山形の冬の味覚。2023年は8月下旬に雨が降らなかったため青菜の種まきが遅れ、漬け込み作業が遅く始まり、販売開始も例年より1週間遅くなった。まさに“待ちに待った”青菜漬けなのだ。
エーコープもとさわ事業部・横尾貴之担当部長:
「早く送ってほしい」「店舗でいつ販売するのか」と、電話などでだいぶ問い合わせをもらった
青菜の漬け込み 丁寧な手作業で
エーコープもとさわの加工場では、青菜の漬け込み作業は10月26日に始まり、販売と並行して行われている。
塩漬けにする「漬け込み槽」は深さ2.5メートルもある。
青菜は2・3日塩漬けされたあと、一度丁寧に水洗いされる。その後特製のしょうゆベースのたれに4・5日間漬け込まれて完成だ。
2023年の青菜の収穫量は2022年より20トン少ない150トンと見込まれていて、丁寧な手作業によってことしもおいしい青菜漬けに仕上がっていた。
「山形の冬は青菜漬けがないと!」
直売所では、1袋300グラムが1日500袋販売される。20日は1人で15袋も買う人がいて、午前11時には売り切れたという。
寒河江市から買いに来た人は「5袋しか買っていない。シャキシャキとしていて、冬が来たという感じ。山形の冬はこれがないと」と話し、販売を待ちわびていた様子だ。
エーコープもとさわ事業部・横尾貴之担当部長:
精いっぱい製造しているので、ことしもおいしく漬け上がっている。みなさんにおいしく食べてほしい
青菜の収穫は12月初めごろまで続き、随時漬け込み作業が行われ、販売されるという。
(さくらんぼテレビ)