ウクライナのゼレンスキー大統領が、世界初の水上ドローン艦隊の活躍で、ロシアに握られていた黒海の主導権を取り返したと明らかにした。
ゼレンスキー大統領は16日、自身のSNSで、「我々は黒海でロシアから主導権を奪うことに成功した。侵略者は東部の海域に撤退した」と述べた。
また「世界初の水上ドローン艦隊を投入した」ことも公表。ロシアに実効支配されているクリミア半島への上陸攻撃などに使った水上ドローンが活躍したことを明らかにした。
ゼレンスキー大統領は、黒海の主導権をロシアから奪い返したことで「モロッコから東南アジアに至るまで、何十もの国々の生活の安全を取り戻せた」と軍事侵攻を受けてから、ロシアに封鎖されてきたウクライナ産穀物の海上輸出ルートを確保したと強調。
「黒海沿岸の国々の支援で、世界の食料市場の安定を取り戻せた」とトルコやルーマニアなどに謝意を示した。