イスラエル軍は、パレスチナ・ガザ地区の北部に住んでいる住民のほぼ半数にあたる、約60万人が南部への移動を完了したと発表した。

混乱を極める、パレスチナ自治区・ガザの様子(15日)
混乱を極める、パレスチナ自治区・ガザの様子(15日)
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イスラエルとイスラム組織・ハマス双方の攻撃は15日も続き、イスラエル側の死者は1400人以上、ガザ地区の死者は2670人にのぼり、双方の死者は4000人を超えている。

特にガザ地区は、連日の激しい空爆と電力供給停止などにより、市民たちは苦しい状況に追い込まれている。

泣きながら話す少女
泣きながら話す少女

ガザ地区に住む女の子は、「わたしたちの命...怖い...どこに逃げたらいいかわからない」おえつした。

イスラエル軍は15日、ガザ地区北部の住民に対して新たに避難ルートを設置し、これまでに約60万人の住民が南部に避難したと発表した。

そして、避難先に指定しているガザ地区の南部のみ、給水を再開したという。

またイスラエル軍の報道官は、“準備を進めている大規模な軍事作戦は二正面作戦になる”と述べ、ガザ地区とは別に攻撃対象を設定したことを明らかにした。

レバノン南部からイスラエルに向けてロケット弾による攻撃が行われ、イスラエル側も応戦するなど、紛争拡大への懸念が広がっている。

日本への帰国女性「今まで感じたことがない緊張感」

一方、イスラエルから国外に退避する動きが続く中、15日に民間機で成田空港に到着した女性は「(現地の状況は)とても緊張感が高いです。今まで感じたことがないですね」と、声を詰まらせながら次のように話した。

イスラエルから帰国した女性:
帰国できたから安心したとかそういうことはなくて、残ってる人たちもいるし…。
今後の見通しは全然分からないです。主人もいるし、いつか戻りたいなと思っています。

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